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第27回 「団購」できょうも節約


コラム 台湾事情 作成日:2008年7月11日

陳小姐的台湾トレンド情報  台湾トレンド

第27回 「団購」できょうも節約

記事番号:T00008750

 
 物価上昇が延々と続いています。給与所得者の会社員にはつらい日々で、節約に関心を持たない人はいないのではないかと思われます。今回は節約志向がさらに広がっている台湾で広く普及するようになった、「団購(共同購入)」についてご紹介します。

 共同購入は、同じ物を買いたい多くの人を集めることで、より安い買物をしようというものです。数年前に公務員の間で始まり、今では一般企業や学校にも広がっています。

 私が学生のころ、病院で働く姉が職場の共同購入で買ったお菓子や地方の名産品をよく持って帰ってきました。「全部病院で買ったの」という姉の言葉に、最近の病院はそんな物まで売っているのかと、勘違いしてとても驚いた記憶があります。

 今、台湾の職場では、メーカーから送られてくるパンフレットや試食品、試用品を気に入った社員たちが、共同購入を利用するケースが増えています。メーカーにとっては大口の注文が入り、利用者にとってはより安く買物ができるので、双方にメリットがあります。送料無料のサービスもうれしい点です。

信頼関係が重要

 インターネットで仲間を集め共同購入をする「網路団購(合購)」も、最近はとても流行しています。

 まず共同購入専門のウエブサイトで、お目当ての商品を一緒に購入するメンバーを探します。一定の人数がそろえば、売り手と値段の交渉をして注文します。そして商品が手元に届いたら、共同購入のメンバーに連絡して商品を渡します。インターネットを仲介しているため、購入者は知らない人同士です。このため、メンバー同士の信頼があってこそ初めて成り立つ方法と言えるでしょう。

 最近、一番人気の網路団購専門ウエブサイトといえば、恐らく
「愛合購ihergo」 http://www.ihergo.com/ 
だと思われます。このウエブサイトは無料で会員登録でき、手軽に共同購入のメンバーを募集できます。このサイトは共同購入をしたい人がたくさんアクセスしているので非常に便利です。

家も買える!

 いくら便利だからといって、何でも買えるわけではないだろうと考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に「家」を共同購入した豪傑もいるそうです。インターネットを通じて40人くらいのメンバーを集めて建設会社と交渉した結果、価格を安くできただけでなく、住宅ローンの金利も銀行との団体交渉で低く抑えられたそうです。

 実は私も「網路団購」にハマっていて、生活用品から衣類まで必要なものがあればサイトにアクセスしています。夏本番を迎え、外へ買い物に出かけるのがつらくなった今、クーラーの効いた部屋で網路団購を利用して安く買い物をするのは一石二鳥で本当に快適です。


ワイズコンサルティング 陳逸如

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