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台風26号が南部に接近、宜蘭県で浸水被害(トップニュース)


ニュース 社会 作成日:2025年11月12日_記事番号:T00125262

台風26号が南部に接近、宜蘭県で浸水被害(トップニュース)

 軽度(台湾基準。日本では弱い~並の強さに相当)の台風26号(アジア名・フォンウォン、中国語名・鳳凰)は12日、屏東県の鵝鑾鼻の南西沖を北東に進んで台湾に接近しており、台湾南部が暴風域に入った。今晩、屏東県の恒春半島をかすめ、東の海上に抜ける見通しだ。中央災害応変中心(CEOC)によると、12日午前までに、台風の影響で、全土で349件の災害が報告され、51人が負傷した。宜蘭県では蘇澳鎮をはじめ、76カ所で浸水し、1階部分を超える浸水被害もあった。中央社電などが伝えた。

/date/2025/11/12/00yilan_2.jpg宜蘭県蘇澳鎮では11日夜に激しい雨が降り、建物の1階部分を超える浸水被害が出た(11日=中央社)

 交通部中央気象署(CWA)の観測によると、台風26号は12日午後1時時点で、鵝鑾鼻の西の海上を時速18〜31キロメートルで北東に進んでいる。中心気圧は998ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は秒速25メートル、最大瞬間風速は秒速25メートル。

 台風26号は勢力を弱め、暴風域を縮小しながら、12日夜、恒春半島をかすめる見通しだ。熱帯低気圧か温帯低気圧に変わる可能性もある。

 10日午前0時から12日午前6時までの累積雨量は、宜蘭県東澳嶺で1060ミリを超えた。蘇澳鎮では1日当たりの降雨量が635ミリ、1時間の雨量が130ミリに達し、いずれも11月としては観測史上最多を記録した。

 蘇澳鎮中山路一帯では水深が1階部分が浸かるほどとなり、軍がAAV7型水陸両用突撃車を出動して住民を救助した。羅東鎮でも冠水が発生し、水深は自動車のタイヤ半分ほどに達し、歩行者の通行が困難な状況となった。

 花蓮県では、堰止湖(せきとめこ)が残っている馬太鞍渓(河川)の水位が急上昇し、万栄郷明利村の集落や道路、農地にまで濁流が流れ込んだ。住宅3戸が被害を受けたが、住民は事前に避難して無事だった。

■域内線、全便欠航

 台風26号の接近を受けて、台中市と台南市と高雄市政府などは12日、公共機関・学校を休みにする「停班停課」の措置を取った。台北市、新北市、桃園市、新竹県市などの公共機関・学校は通常通りだった。

 台湾高速鉄路(高鉄)は12日、通常ダイヤを取りやめ、上りと下り毎時3便、全席自由席(ビジネス車両以外)の各駅停車を運行している。

/date/2025/11/12/00typhoone1315_2.jpg12日午後1時時点の台風26号の進路予想図(中央気象署リリースより)

 国営台湾鉄路(台鉄)は12日正午から午後6時までは、東部幹線の樹林(新北市)〜台東間の指定席列車、蘇澳新〜蘇澳(宜蘭県)間の区間列車、西部幹線の彰化~潮州(屏東県)間の指定席列車、南迴線、深澳線、平渓線などを運休すると発表した。午後6時以降は、東部幹線の樹林~花蓮間の指定席列車などの運行を再開する。

 空の便は、域内線は全便欠航。国際線は、高雄発着の日本便などが欠航となった。

 海上も、台湾本島と離島を結ぶ便や、金門島と中国福建省を結ぶ小三通の便などが欠航した。

 

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