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大直初の高級飲食店ビル、9月開業へ


ニュース 商業・サービス 作成日:2014年7月9日_記事番号:T00051439

大直初の高級飲食店ビル、9月開業へ

 台北市中山区の大直地区に、同地区初の高級飲食店ビルが9月末にオープンする。レストラン格付けの権威「ミシュランガイド」で3つ星評価の日本料理店「龍吟」(東京・六本木)の台湾1号店「祥雲龍吟」を含む5店が進出する。一帯には内湖科学園区がある他、近年は高級住宅が相次いで建設されており、富裕層の消費力が期待できる。9日付蘋果日報などが報じた。

 同ビルは香港を拠点に、中台で海外飲食店ブランドの代理展開を手掛ける赫士盟餐飲集団の本部を兼ねており、セメント大手、嘉新水泥(嘉新セメント)と合弁で、美麗華百楽園(ミラマー・エンターテインメント・パーク)や家楽福(カルフール)大直店一帯の商圏に建設する。

 両社は8日、同ビルについての記者発表を行った。投資額は15億台湾元(約50億円)で折半出資した。地上5階、地下3階建てで延べ床面積は約1,000坪。建物は既に完成しており、内装は日本やデンマーク、パリなどの世界的に有名な建築会社が手掛け、特色ある作りになる予定だ。張剛綸・嘉新セメント董事長は、ビストロ98(台北市大安区)やネオ19(同市信義区)のような飲食店を主体としたビルになると説明した。

 1階には英誌「レストランマガジン」が主催する投票イベント「2014年度アジアのベスト・レストラン50」で6位にランクインしたシンガポールの仏料理店「レストラン・アンドレ」の江振誠シェフの監修するレストラン「RAW」(56席)が店を構える。2~3階は赫士盟グループのブランドが占め、2階に日本のラーメン店「ラーメン凪」(64席)とアメリカンカジュアルレストラン「チリズ・バー&グリル」(185席)が、3階にはステーキ店「ルースクリス」(152席)が入居。5階に「祥雲龍吟」(36席)が出店する。

「東京・香港にも負けない味」

 日本料理店「祥雲龍吟」は、「龍吟」の香港支店「天空龍吟」に次ぐ海外支店だ。「龍吟」を率いる山本征治シェフも記者会見に同席して抱負を語った。山本シェフはこれに先立ち工商時報のインタビューに応え、「祥雲龍吟」はコース料理で、台湾の食材を使用し、東京、香港とはメニューが異なると説明。台湾の顧客に東京、香港にも負けない体験を味わってほしいと語った。

 営業は夜のみで価格設定は未定だ。東京本店のコース料理は2万7,000円(税込み)で、台湾ではこれを下回る価格設定になるとみられる。なお、東京本店は「2014年度アジアのベスト・レストラン50」で5位に入っている。

【表】