ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

クレジットカード40年、中信銀が下半期首位に自信


ニュース 金融 作成日:2014年7月18日_記事番号:T00051637

クレジットカード40年、中信銀が下半期首位に自信

 中国信託商業銀行(CTBCバンク、中信銀)は6月のクレジットカード決済額が374億8,000万台湾元(約1,260億円)となり、台湾カード市場での過去最高を更新した。ショッピング、インターネット通販の他、総合所得税(個人所得税)の納付116億元が大きく貢献した。2位の国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)は1年前に中信銀から奪い取った会員制量販店、コストコ(好市多)との提携カード発行増加に伴い、4、5月決済額は中信銀を上回った。しかし中信銀は、下半期も決済額首位を維持できると自信を示した。18日付経済日報などが報じた。

 1974年に台湾で初めてクレジットカードを発行した中信銀は17日、40周年を記念して記者会見を開催した。徐鋒志クレジットカード支払い事業総処副総経理は、今年10月に台南市で大型ショッピングモール、南紡夢時代購物中心(TSドリームモール)がオープンすれば、提携カードを発行する同行は国泰世華銀との差をさらに広げられると語った。

 徐副総経理によると、中信銀のクレジットカード会員は400万人以上で、国泰世華銀の2倍近い。6カ月以内に利用記録がある「有効カード」は370万枚近く、国泰世華銀を約50万枚上回っている。新規会員数は今年40万人で、国泰世華銀の20万~30万人を引き離していると指摘した。

 一方、国泰世華銀は6月決済額が265億5,700万元で、総合所得税の納付が前年同月比21%増で58億元を占めた。コストコ提携カードは18日にも発行枚数100万枚を突破する。100万枚以上となるクレジットカードは台湾で2種類目。最多は台新国際商業銀行(台新銀行)が百貨店大手、新光三越百貨との提携で発行する「新光三越提携カード」で、有効発行数残高は現在125万枚だ。今年は毎月1万2,000枚ずつ増えている。台湾では外資を含め、60社以上がクレジットカードを発行している。有効発行数残高は3,600万枚余り。

年間利用1.9兆元

 銀行業界の統計によると、台湾人の昨年のクレジットカード利用額は1兆9,000億元に上り、利用が最も多かったのは交通関係だった。

 クレジットカード利用代金明細書の送付先別で見ると、台北市の利用額が全体の2割以上と最多で、新北市も約2割で続いた。今年12月に直轄市に昇格する桃園県市は台中市に迫り、それぞれ1割を占めた。高雄市も約1割だが、台南市は1割に満たなかった。

 中信銀は、台北市は会員数最多ではないが、百貨店やブランド品の旗艦店などクレジットカード加盟店が集中しているため、消費額が最も多いと分析した。一方、中南部は加盟店が比較的少なく現金取引が中心で、特に台南市は大型の百貨店が多くないためと指摘した。

【図】