今回は高雄の酸白菜火鍋料理のお店「大不同酸菜肉鍋」をご紹介致します。

　案内役は超浄精密科技の川上崇経営企画課長です。

王オーナー（左）と川上課長（右）

　超浄精密は台湾の液晶パネルメーカー、半導体メーカー向けに真空装置部品の製造・販売、再生洗浄・表面処理、カスタマーサポートを行っています。

　さて今回ご紹介いただいた「大不同酸菜肉鍋」は、豚骨のだしに白菜の漬物を加えたスープが特徴の中国東北地方を代表する鍋料理、酸白菜火鍋のお店です。

　もともとはオーナーの王莉莉さんの友人が経営していましたが、体を壊したのをきっかけに12年前に王オーナーがお店を引き継ぎました。

こだわりの白菜

　王オーナーは中国河南省出身のため、本格的な北方料理の味を再現しようと、評判の良いお店を食べ歩き、山東省出身のコックを雇い、東北地方独特の味にたどり着きました。

　味の決め手となるのは何と言っても白菜の漬物です。「大不同酸菜肉鍋」では煙台種という特別な白菜を使った自家製です。味付けに夏場で20日、冬場は約１カ月寝かせて発酵させています。鍋に入れてもシャキシャキとおいしく、マイルドです。

　同店では、豚肉、牛肉それぞれの酸菜白肉鍋を提供しています。豚肉が中サイズ（２〜３人前）、580台湾元、大サイズ（４〜５人前）、880元。牛肉は中サイズ、650元、大サイズ、950元と、有名店よりお手頃価格です。

　鍋そのものにもこだわりがあり、煙突付きの鍋を使用しています。ガスや電気ではなく、炭火で温める遠赤外線効果でうま味を引き出しています。

珍しい煙突付きの鍋

　今回いただいた豚肉の酸菜白肉鍋は、白菜の漬物が酸っぱいですが、脂身がまんべんなくのった豚バラ肉を加えることでコクが生まれ絶妙なバランスです。

　暑い夏はともすれば食欲をなくし、「何かさっぱりしたものが食べたいなぁ」と思う時ってありますよね。鍋は寒い時期のものと思いがちですが、こちらの鍋は暑い今の時期でも、男性はパワーの充電、女性は豚肉でコラーゲン補給ができお薦めです。

　海鮮や野菜、肉団子などのトッピングも追加できますので、自分好みの鍋に変身させることも可能です。

　タレは芝麻醤（ごまペースト）としょうゆベースの２種類ですが、お好みで酢、ニラじょうゆ、香油、パクチー、ショウガ、にんにく、タマネギなどでお好きな味に調整できます。

恐る恐る食べた思い出も

　さて今回ご紹介の川上課長は台南にお住まいですが、高雄に出張した際、同僚にお薦めのお店として紹介されたことで「大不同酸菜肉鍋」を知りました。こちらに来るまでは、酸っぱい鍋のイメージしか思い浮かばなかったそうで、初めて食べた時は台湾の脂っこい料理に少し飽き始め、体調も壊して恐る恐る食べた思い出があるそうです。でも、思ったほどの違和感なく、発酵菌のパワーのおかげか体調も徐々に良くなりました。鍋の具もいろいろと選べる点も気に入ったとのことです。

いい感じに豚肉が煮えて白菜の酸っぱいにおいが漂います

　その後、高雄への出張の際にはたびたび同僚の人たちと訪れるようになりました。初めて行く人は、酸っぱい香りに驚くものの、味はおいしいと好評価を得ているそうです。

　店内の収容人数は30人ほどですので週末は予約をお忘れなく！ボリュームもたっぷりで価格もリーズナブル。高雄でたまには変わった料理を食べてみたい方、台湾料理に飽き飽きしている方などのは最適です。

（取材／ワイズコンサルティング・大坪豊） 

大不同酸菜白肉鍋　※駐車スペースあり
住所：高雄市三民区自由一路222号
電話番号：07−380−3199
営業時間：11：00〜22：30
定休日　：無休