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iPhone6、過去最高の売れ行き期待


ニュース 電子 作成日:2014年8月18日_記事番号:T00052185

iPhone6、過去最高の売れ行き期待

 アップルの次世代スマートフォン、iPhone6は年内に過去最大となる1億2,000万台の在庫が準備されるとみられている。7割以上を受注するとされる鴻海科技集団(フォックスコン)は、サプライチェーンによると、iPhone6を生産する中国・鄭州、深セン、太原工場に重要部品が既にそろった。早ければ9月中旬の発売に向け、8月末に大量出荷を開始する予定だ。18日付経済日報などが報じた。

 証券会社によると、iPhone6は大画面化が買い替え意欲を刺激する見通しだ。4.7インチ機種は既に量産段階で、鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は第1弾の7,000万~8,000万台を問題なく出荷できるよう、何度も生産拠点を訪れて陣頭指揮を執っている。

 5.5インチ機種はいまだに試験生産段階で、良品率が基準を満たさない場合、4.7インチ機種と同時に発表できない恐れがある。

 鴻海は17日、特定製品の出荷と郭董事長のスケジュールは明かせないとコメントした。

ライトン、充電器供給

 証券会社によると、iPhone6は和碩聯合科技(ペガトロン)が組み立ての残り2~3割を受注しており、年内3,000万~4,000万台が見込まれる。追加受注があれば5,000万台以上となり、同社が手掛けたiPhone5cの出荷量を上回る。サプライチェーンによると、アップルはリスク分散とコスト抑制のため、昨年から発注先にペガトロンを加えた。

 証券会社はまた、光宝科技(ライトン・テクノロジー)が充電器のサプライヤーに加わり、既に少量を出荷していると指摘した。iPhoneの充電器はこれまで正イ精密工業(フォックスリンク、イは山の下に威)、フレクストロニクス・インターナショナルが供給していたが、品質、価格競争力、納期などでアップルの要求を満たせず、ライトンにチャンスが訪れた。

台湾市場、4G契約を促進

 iPhone6は早ければ9月9日に発表され、発売は早ければ9月19日、遅くとも10月中旬~下旬とみられている。台湾は第2弾の販売地域に含まれ、早ければ10月下旬に発売となり、通信キャリア大手3社が年内に少なくとも合計50万台を販売する見通しだ。

 中華電信の石木標総経理と遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)の李琳総経理は、iPhone6の台湾販売台数がiPhoneシリーズで過去最大になり、第4世代(4G)移動通信サービスの申し込みが殺到するとの見方で一致している。大手3社合計の4Gユーザーは現在45万件余りで、年内の目標は160万件以上だ。

 新興キャリア、台湾之星移動電信(台湾スターテレコム)の頼弦五総経理もiPhone6販売に意欲的だ。鴻海傘下の国碁電子(アンビット・マイクロシステムズ)も、第4四半期の4Gサービス開始を目指すと同時に、iPhone6販売権を狙っている。

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