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トヨタ新車販売、過去最高15万台へ


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2014年8月19日_記事番号:T00052210

トヨタ新車販売、過去最高15万台へ

 トヨタの台湾総代理店、和泰汽車は好調な新車販売を受けて、各車種の販売目標を引き上げ、今年通年の目標販売台数を年初の13万2,600台から7.5%、約1万台上方修正した。大きな買い物には縁起が悪いとされる「鬼月」(旧暦7月、今年は7月27日~8月24日)が明ける今月下旬にレクサスの「NX300h」、9月にはフルモデルチェンジした新型ヤリス(日本名・ヴィッツ)の発売を控えており、台湾市場で過去最高となる15万台も視野に入れる。19日付工商時報などが報じた。


18日に発表した新型ヤリス。ヤリスは2006年の発売以来、累計11万台を販売した(和泰汽車リリースより)

 同社の1~7月の新車販売台数は8万4,300台(前年同期比1割増)で、既に通年目標13万2,600台の約63%に達している。車種別の販売目標の上方修正では、レクサスは今月初めに当初の1万1,000台から1万3,000台に引き上げた。次いで18日には、▽カローラアルティス、4万2,000台(年初目標3万8,000台)▽ヴィオス、1万2,000台(同9,000台)▽ヤリス、1万4,000台(同1万2,000台)──への上方修正を宣言した。

 カローラアルティスは7月の新車登録台数が発売以降で月間最高の5,039台となった。ヴィオスは台湾市場では初となったフルモデルチェンジ車を4月に投入、両車種とも予測を上回る伸びを見せ、同社の販売全体をけん引している。

ライバルはティーダ

 これに加え、ヤリスも9月10日にフルモデルチェンジ車を投入する。ホイールベースを既存車種から90ミリメートル長くしたことで、車内スペースが広くなった他、トランク容量も326リットルに拡大したことが特徴だ。3モデルが発売され、価格は57万9,000~63万9,000台湾元(約200万~220万円)だ。ヤリスは価格に敏感な若者がターゲットで、ツーボックスカー市場でライバルと目す裕隆日産汽車の「ティーダ」主力車種の69万9,000元を約10万元下回る価格を実現。月間販売台数は1,500台を目指す。なお、ヤリス既存車種の今年1~7月の販売台数は5,820台だ。

 台湾のツーボックスカー市場はここ数年拡大しており、年間販売台数6万台規模と全体の約15%を占めている。ヤリス、ティーダの他、▽裕隆日産、「マーチ」「リヴィナ」▽中華汽車工業(チャイナ・モーター)、「コルトプラス」▽ホンダ、「フィット」▽福特六和汽車、「フォード・フィエスタ」──などの台湾生産車がひしめき競争が激しいが、和泰汽車は、新型ヤリスの投入で、同市場でのシェアの現在の18%から30%への拡大を狙い、業界首位の座をキープしたい考えだ。

【図】