皆さま、こんにちは。高雄の営業担当の大坪です。高雄では近年まれに見る大きな事件が相次ぎ、まだ気持ちが落ち着かないうちに、今度は食品業界で信じられないような廃油ラード事件が起きました。食品問題のため、読者の皆さま、特に小さいお子さまのいらっしゃるご家庭などは大変ご心配をされていることと存じ上げます。

　そこで今回は食品関係、それも味において重要な調味料などを生産されている日系企業、台湾有明食品の森義和経理に、安心でおいしい和風鍋料理「軽井澤鍋物」をご紹介いただきました。森経理はお仕事柄日頃からいろいろなお店を食べ歩いていて、食通を自負されています。「軽井澤」もいつも行列ができることでよく知られています。

森義和経理（左）と許仁政経理（右）

　台湾有明食品は、業務用調味料製造のアリアケジャパンの台湾現地法人です。アリアケジャパンは畜産物由来の天然調味料では日本国内トップで、台湾では2006年に屏東県で生産を開始し、現在新工場も計画中です。

おいしい鍋をセンスある空間で　

　「軽井澤」は、新鮮な食材のおいしい鍋料理をセンスある空間で提供するのがポリシーです。内装は黒をベースをした都会的なシックなものながら、明るい雰囲気があります。店員の制服も上下黒で統一しています。店名は、オーナーが昔、日本の軽井沢のすき焼き屋で修行したことから付けました。その際に、鍋の出汁などのヒントを得たそうです。最初は夫婦２人で台中でお店を始め、現在は８店舗まで拡大、高雄には２店舗があります。

店内は落ち着いたムードで、箸が進みます

　鍋料理は大勢で囲むのではなく、一人ずつ一つの鍋で食べます。お一人でも鍋料理を楽しみたいときに便利ですね。食材は加工食品はできるだけ購入せず、お店で作ることにこだわっています。食材の鮮度管理とスープの煮込みは調理師が担当、毎日のスープは出来上がった際に同社開発室経理の許仁政さんが全て検品し、合格したもののみを使います。このため味が安定しており、いつ店を訪れても同じ味が楽しめます。

　価格はずばり「安い」です。ボリューム、品質、鮮度全てが価格を上回っています。許さんにこの秘密を訊いてみたところ、「野菜などは品質ランクの高いものを選んでいますが、中央市場などでの集中購買でコストを下げています」との答えでした。また、薄利多売も理由で、「利益が少なくてもたくさんのお客さまに来ていただければ利益はでます」とのことでした。なるほど、この博愛店でも１日当たり800〜900人も来店しています。

お薦めはすき焼き

　「軽井澤」のお薦めは梅花牛肉寿喜焼鍋（日式すき焼き）で270台湾元。豪州、米国産の牛肉だと298元です。霜降りの柔らかいお肉を使っており、たれもクセが無く程よい味付けです。そして肉の量、野菜などの具材のボリュームは満点で、とても食べ切れません。

梅花牛肉寿喜焼鍋。きれいに盛り付けられた牛肉が食欲をそそります

　ゴージャスなコースもあります。肉も食べたい、せっかくだから鮮度の良い魚も食べたい、しかも価格はほどほどにとお考えの方には豪華海産極品焼鍋580元がお薦めです。とにかくボリューム満点、日本風に昆布だしが効いた横綱級食材がオンパレードの逸品です。お二人で一人前を頼んで一部の食材を追加する裏技もありますよ。

豪華海鮮極品焼鍋は色とりどりの食材が目を楽しませてくれます

　ご注文にはお飲み物（甘いアイスティー）とご飯類（白飯、猪油拌飯など）、食後の梅のシャーベットドリンクが付きます。女性の方は食べ過ぎにご注意を。後悔しますよ。

　ちなみに「軽井澤」では台湾有明食品の天然調味料を使っています。森経理は「経営者のポリシーがしっかりしたお店です。ぜひ訪れて本物の天然素材の味を味わっていただきたいです」と太鼓判を押されました。「軽井澤」は予約必須、週末に予約無しの場合、１時間以上は並ぶ覚悟が必要でしょう。

（取材／ワイズコンサルティング・大坪豊）

軽井澤鍋物
住所：高雄市鼓山区博愛二路337号
電話番号：07−550−0890
営業時間：11：00～翌２：00
定休日　：なし
駐車場　：なし