ニュース 運輸 作成日:2014年9月22日_記事番号:T00052824
円安進行と10月からの日本での訪日外国人旅行者に対する免税対象物品の範囲拡大を受け、台湾からの日本旅行が急増している。長栄航空(エバー航空)は、10月の日本線の個人旅行(FIT)予約が前年同月比で20%以上増えた。中華航空(チャイナエアライン)は、紅葉狩りシーズンで一部路線が既に満席となっており、年内に訪日旅行者がさらに10%増えると期待している。22日付経済日報などが報じた。
台湾人の紅葉狩りを目的とした日本の旅行先は京都、大阪が最も多く、次いで東京、北海道が人気だ。シーズンは10、11月に始まり、一部地域は12月初旬まで続く。
中華航空、エバー航空の日本線は、各社の増便や格安航空会社(LCC)との競争激化に直面しつつも、平均搭乗率80%以上を維持。中華航空は一部の日本線で機体の大型化を検討している。
ツアー料金、2千元上昇
日本行きツアー料金は円安で下がるどころか上昇している。紅葉シーズンの平均料金は前年同期比2,000台湾元(約7,200円)上昇。一部ツアーは夏季休暇シーズンより高い。円安で台湾からだけでなく香港、韓国からも旅行者が押し寄せ、日本のホテルや観光バスの取り合いとなり、コストがかさんでいるためだ。
旅行会社大手の鳳凰旅行社(フェニックスツアーズ)の廖文澄総経理は、円安でもコストは下がっていないので、ツアー料金を下げる考えはないと話した。
雄獅旅行社(ライオントラベル)の游国珍副総経理は、航空券が台湾元建ての上、旅行会社は先物為替取引が大半で短期的な為替変動をすぐにツアー料金に反映させることはないと説明。ただ、例年1,000~2,000元のキャンペーン割引を今年3,000元に引き上げることはあり得ると話した。同社は10月の日本行きツアーの業績が前年同月比で1割以上増えると見込んでいる。
購買意欲を刺激
台湾銀行によると、19日には1円=0.2695台湾元と、円安が過去1カ月半で6%以上進んだ。2012年の円高ピーク時と比べると3割の円安で、台湾人にとっては日本でのショッピングが全面3割引き状態だ。
円安の他、10月から日本の同一店舗で1日5,000円を超える消耗品(食品類、飲料類、薬品類、化粧品類など)を購入した場合も免税対象となることも、訪日外国人にとって魅力だ。台湾人の日本旅行人気は今後さらに盛り上がりそうだ。
交流協会の統計によると、1~7月の台湾からの訪日旅行者は延べ167万人で前年同期比32%増だった。6、7月は同10%増が続いた。
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