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微風広場が信義区初出店、独自テナントで魅力アピール


ニュース 商業・サービス 作成日:2014年10月24日_記事番号:T00053444

微風広場が信義区初出店、独自テナントで魅力アピール

 大手ショッピングセンター、微風広場(ブリーズセンター)を運営する微風広場実業は24日、台北市信義区に「微風松高」をオープンした。同社6店目の店舗で、信義商圏への出店は初めて。18~35歳の若者をターゲットに日本や韓国、欧米の人気ファッション、小物、飲食店126店が軒を連ねる。初年度売上高は30億台湾元(約110億円)を狙う。


オープニングセレモニーで岡一郎総経理(左2)は「顧客に満足していただけることがわれわれの満足につながる」と語った(24日=YSN)

 微風松高は、都市交通システム(MRT)板南線市政府駅から徒歩4分。新光三越百貨・台北信義新天地の隣に位置し、台北寒舎艾美酒店(ルメリディアン台北)と連結している。地下2階、地上4階建てで売り場面積は3,800坪だ。


開店後も入店を待つ客の列が100メートル以上に達した(24日=YSN)

目を引く韓国ブランド

 テナントは信義区初進出のブランドが多数を占めており、台湾初、アジア初出店のブランドの誘致にも成功し、他社とは一線を画した店舗構成になっている。韓国ドラマや音楽などの韓流ブームで、台湾でも韓国のファッションや化粧品が若者を中心に人気を博していることを受けて、韓国ブランドが6分の1を占める。台湾初進出となるファッション小物の「HAS」を筆頭に、化粧品の「CNPラボラトリー」、バッグの「ルージュ&ラウンジ」、コーヒーチェーンの「カフェ・ベネ」などが出店している。動線や設計も韓国の百貨店を意識した作りとなっている。通路は従来の百貨店の直線とは異なり緩やかなカーブを描き、店舗が見渡しやすい設計だ。

 一方、日本のブランドも多数出店しており、インテリア雑貨やキッチン用品などを扱う「ナチュラルキッチン」が台湾2号店、眼鏡専門店の「オンデーズ」は台湾3号店をオープンした。

 その他、フランスのファッションブランド「アニエス・ベー」が手掛ける複合型カフェの旗艦店「アニエス・ベー・ルー・ド・マルセイユ」や無料対話アプリ「LINE」のキャラクターグッズなどを販売する専売店「LINEフレンズストア」などが台湾に初進出し、人気のセレクトショップ「FAVVI」やマンゴーかき氷発祥の店として知られる「アイスモンスター」も百貨店への初出店を果たした。


テキサス・ロードハウスは、微風松高店を皮切りに、台湾で多店舗展開を計画している(24日=YSN)

 一方、飲食店の目玉は米全土に展開しているステーキチェーン「テキサス・ロードハウス」だ。アジア初出店の訴求力は高く、集客に一役買うとみられる。人気のサーロインステーキは590台湾元(約2,000円)から。また、日本の定食レストラン「おぼんdeごはん」が台湾1号店をオープンした。

 なお、台湾進出に注目が集まるファストファッションブランド「H&M」は来年1月末に1~3階の一角でオープンを予定している。

微風信義は高級路線

 微風広場実業は、信義商圏に進出した理由について、「百貨店の激戦区だからこそだ」と意気込みを語った。来年10月には市政府駅前の台北市信義計画区に建設中の国泰置地広場を借り受け、「微風信義」のオープンも控える。近距離に2店舗を出店することになるが、微風松高の若者にも手が届く価格設定に対し、微風信義は1号店の微風広場(台北市松山区)同様、ブランド品を集めた高級路線として、すみ分けを図る方針だ。