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春節ボーナス1.38カ月、5年連続増加


ニュース その他分野 作成日:2014年12月15日_記事番号:T00054407

春節ボーナス1.38カ月、5年連続増加

 2015年の春節ボーナス(年終奨金)支給月数は平均1.38カ月と、今年比0.06カ月増える見通しだ。求人求職情報サイト、yes123求職網が408社に実施した調査によるもので、景気回復に伴い、10年の1.12カ月から5年連続で増加している。13日付中国時報によると、金融業界は最高10カ月、自動車業界は最高7カ月の予想だ。

 yes123求職網の調査によると、業種別の予定支給月数は多い順に▽金融保険・会計統計、2.34カ月(今年比0.08カ月増)▽IT(情報技術)1.64カ月(0.09カ月増)▽運輸・物流・倉庫、1.37カ月(0.1カ月増)▽従来型製造業、1.34カ月(0.04カ月増)▽建設・不動産、1.32カ月(0.06カ月減)──。一方、少なかったのは▽文化・教育、0.69カ月(0.03カ月減)▽マスコミ、0.79カ月(0.02カ月減)──だった。

金融危機前の水準回復

 金融持ち株会社の指標的存在、国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)は傘下の国泰人寿保険(キャセイライフ)、国泰世華銀行(キャセイユナイテッドバンク)がけん引し、今年の利益が500億元を突破し、過去最高となる見通しだ。春節ボーナス支給月数は今年より1~2カ月増え、評価の高い従業員は7カ月以上、最高10カ月もあり得る。世界金融危機以前の水準を回復する見通しだ。

 中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)、永豊金融控股(シノパック・フィナンシャル・ホールディングス)、玉山金融控股(Eサン・フィナンシャル・ホールディング)は少なくとも4~5カ月で、今年以上の支給額が確実視されている。政府系の合作金庫銀行、第一銀行、華南銀行は4.6カ月を維持する見通しだ。

建設業界、10カ月以上も

 建設・不動産業界の平均支給月数が今年を下回る一方、大手の興富発建設(ハイウェルス・コンストラクション)は今年の利益が昨年を上回る見通しで、春節ボーナス支給月数の上限は10カ月を維持、さらに上乗せの可能性もある。冠徳建設(キンドム・コンストラクション)は過去最高益が見込まれ、支給月数は今年の3カ月を上回る見通しだ。

 自動車業界は▽和泰汽車、5~7カ月▽裕隆日産汽車、4~5カ月──、航空・海運業界は▽中華航空(チャイナエアライン)、1.5~2カ月▽長栄航空(エバー航空)、1.5~2カ月▽復興航空(トランスアジア航空)、3カ月▽長栄海運(エバーグリーン・マリン)、約2.5カ月──。鉄鋼大手の中国鋼鉄(CSC)は4.6カ月が予想され、液晶パネル大手の友達光電(AUO)は1カ月を予定している。

 一方、食用油事件で打撃を受けた統一企業(ユニプレジデント)、南僑化学工業は、支給するが支給額は未定と説明した。

忘年会、76%実施

 なお、yes123求職網の調査によると、台湾で例年春節(旧正月、15年は2月19日)前に行われる尾牙(忘年会)については、企業の76%が「実施する」、29.7%が「予算は前年を上回る」と回答した。一方、サラリーパーソンの65.3%が「忘年会は従業員を鼓舞する効果がある」と答えた。忘年会に最も期待するのは景品などが当たる「抽選会」で、欲しい景品は▽現金、45.8%▽スマートフォン、33.1%▽海外航空券、31.7%▽自動車、30.6%▽金、29.8%──の順だった。

【表】