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TSMC18年に8ナノ量産、中科に5500億元投資


ニュース 電子 作成日:2015年2月13日_記事番号:T00055498

TSMC18年に8ナノ量産、中科に5500億元投資

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の王建光副総経理は12日、中部科学工業園区(中科)の工場拡張により、2018年に8ナノメートル製造プロセスで量産に入ると宣言した。一方、10ナノプロセスは16年第4四半期に新竹科学工業園区(竹科)で先に量産に入り、インテルと肩を並べると強調した。当面は10ナノプロセスが中心となるが、顧客の需要に応じて8ナノプロセスを強化し、将来的には10ナノと8ナノが3対7の割合になると予想した。13日付工商時報などが報じた。

 王副総経理は、中科台中園区拡張計画(中科5期)が6日に行政院環境保護署(環保署)の環境影響評価委員会大会(環評大会)を通過したことで、同社が温めてきた先進プロセス計画が大きく前進すると指摘した。

 10ナノ、8ナノプロセスの研究開発(R&D)、12インチウエハー工場生産ライン建設の投資額は 7,000億台湾元(約2兆6,000億円)。内訳は中科が5,500億元、竹科が1,500億元。

 中科第5~7期工場は今年5月初旬に着工し、1基目が17年第3四半期に10ナノプロセスを中心に稼働、翌18年に8ナノプロセスを導入する。同年に3基全てが稼働し、月産能力は9万枚に達する。一方、竹科の第7期工場は今年6月に設備搬入、16年第4四半期に10ナノプロセスを月産能力1万枚で稼働する。

中科売上高、3千億元へ

 王副総経理は、18年末までに中科での年間売上高は3,000億元に上ると見通しを示した。一方、中科で28ナノプロセス製品の量産も続行すると述べた。現在の月産能力は12万枚。

 魏哲家・共同執行長は、中科の同社従業員は現在4,000人余りだが、第2四半期から求人活動を開始し、エンジニア3,500人、技術要員1,500人を増員予定で、9,000人に達すると述べた。1人当たりの平均年間給与168万元から計算すると、支給給与は年間150億元を上回り、台中の地域経済発展に貢献すると指摘した。

【表】