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春節連休最終日の桃園空港、過去最高12.8万人が利用


ニュース 商業・サービス 作成日:2015年2月24日_記事番号:T00055523

春節連休最終日の桃園空港、過去最高12.8万人が利用

 春節(旧正月、今年は2月19日)連休最終日の23日、桃園国際空港の利用者数は延べ12万8,000人以上となり、1日当たりの過去最高を更新した。交通部観光局によると、19〜23日の台湾域内旅客数は延べ877万人に達し、百貨店やホテル、飲食業、遊園地などへの経済波及効果は113億台湾元(約425億円)に上った。景気回復に加え、新年の祝賀気分が内需の追い風となった。24日付自由時報などが報じた。


桃園空港は連休中、大勢の旅行客でごった返した(中央社)

 桃園空港は23日、航空各社が計114便を増便したため、1日当たりの離着陸便数が過去最高の614便となった。

 台湾高速鉄路(高鉄)も2月16〜22日の総利用者数が延べ128万8,000人に達し、うち22日は延べ23万9,000人と1日当たりの過去最高となった。また、交通部台湾区国道高速公路局(高公局)によると、20〜22日の高速道路の利用車両台数は各日延べ316万台、322万台、321万台となり、3日連続でこれまでの過去最高(1日当たり延べ312万台)を上回った。

 台湾域内旅行客のうち、19〜23日に北部に出掛けた旅行客は全体の35.7%を占め、これに南部の27.3%、中部の27%が続いた。東部は天候不良で10%にとどまった。観光名所では、フラワーイベント「花在彰化」が開かれている彰化溪州費茲洛(フィッツロイ)公園(彰化県)が最多43万人の訪問客を集めた。次いで獅頭山風景区(苗栗県)は延べ30万人、八卦山風景区(彰化県)は延べ21万人が訪れた。

新光三越、350万人来店か

 百貨店大手の新光三越百貨は春節期間に100回以上のイベントを催した他、福袋売り出しなどで全店舗の来店者数は22日までに前年同期比11%増加、4〜5%の増収となった。周宝文・同社販促部協理は、18〜23日の来店者数は50万人増の延べ約350万人と見込んでいる。

 太平洋崇光百貨(太平洋そごう百貨)は春節期間の売上高が全店平均で前年同期比5%増加した。特に館内スーパーマーケットのお土産品とレジャー衣料の伸び幅が最高だった。遠東百貨(ファーイースタン・デパートメント・ストアズ)は板橋大遠百(メガシティー)が紳士服、子ども服、玩具の販売好調で15%の増収となった他、台中大遠百(トップシティー)も好業績だった。ショッピングセンターの微風広場(ブリーズセンター)は全土5店の売上高が平均10%増加した。

大手飲食チェーンも好調

 台北市の高級ホテル、台北晶華酒店(リージェント台北)は18〜22日に前年同期比4.6%の増収となり、宿泊収入の伸び幅は13%に上った。晶華麗晶酒店集団(FIHリージェントグループ)の台南晶英酒店(シルクス・プレイス台南)は春節期間の平均客室稼働率が80.8%、平均客室単価は8,126元だった。館内レストランの1日当たり売上高も前月比14%増加した。

 飲食店チェーン大手の王品集団は春節期間中、傘下の中〜高級ブランドで20%以上の増収となった。南僑集団は傘下の上海料理店「点水楼」などで18日、20日の売上高が通常の3〜4倍に増えた。

 台湾全土の遊園地の入場者数は19〜23日で延べ62万人に達した。中でも小人国主題楽園(桃園市)は春節期間の入場者数が延べ8万1,000人に達し、3,300万元以上の売上高をもたらしたとみられる。この他、剣湖山世界主題楽園(雲林県)には延べ8万人以上が入場、前年同期比20%の増収となった。