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6月新車販売、円安で過去10年最高に


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2015年7月2日_記事番号:T00057892

6月新車販売、円安で過去10年最高に

 6月の新車登録台数は4万1,248台で前月比19.6%増、前年同月比2.3%増となり、同月としては過去10年で最高だった。円安を追い風に日本車の販売会社が軒並み前月比2桁成長で、特にSUV(スポーツ用多目的車)がよく売れた。自動車や住宅など大きな買い物には縁起が悪いとされる旧暦7月「鬼月」(今年は8月14日〜9月12日)まで、強い購買意欲が続きそうだ。2日付工商時報などが報じた。

 6月の新車登録台数は1月(4万7,986台)に次いで今年2番目に多く、納税が影響した前月の低迷を脱した。1〜6月累計は21万7,201台で前年同期比3.1%増だった。

 6月新車登録台数の上位4社は、▽和泰汽車(トヨタ台湾総代理店)、1万3,906台(前月比30.9%増、前年同月比4%増)▽中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC、三菱自動車販売)、4,382台(前月比20.6%増、前年同月比2.2%減)▽裕隆日産汽車、4,225台(前月比10.5%増、前年同月比15.5%減)▽台湾ホンダ、2,757台(前月比30.8%増、前年同月比21.9%増)──。6位の台湾馬自達汽車(マツダモーター台湾、MMT)も1,849台(前月比42.8%増、前年同月比34.1%増)で、日本車の高い伸びが目立った。

 車種別では、トヨタの輸入SUV「RAV4」が2,055台と、同クラスを圧倒した。裕隆日産の「エクストレイル」、ホンダの「CR−V」、裕隆汽車製造の自社ブランド、LUXGEN(ラクスジェン)の「U6ターボ」などもよく売れ、形態別でSUVは初めて1.8リットルの中型セダンを上回り、シェア最多となった。

台湾マツダ、部品値下げ

 台湾マツダは1日、福特六和汽車(フォード六和モーター)から部品サービス業務を引き継ぐと同時に、輸入部品の新価格を発表した。「CX−5」、「マツダ6(日本名・アテンザ)」のフロントガラスを1枚7,800台湾元(約3万1,000円)とするなど、ガラス製品は平均50%値下げ、バンパーも平均50%値下げ、ヘッドライトは平均15%値下げし、台湾生産の部品価格と同水準とした。輸入車は市場で勢力を伸ばしているが、購入後のメンテナンス費用が高いことが消費者のネックとなっていた。

 マツダ本社は1年前に販売統括会社の台湾マツダを設立し、台湾総代理店から代理権を回収、輸入車の投入を進めている。今回、部品サービス業務にも乗り出しており、台湾市場を重視する姿勢が鮮明だ。

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