ニュース 機械 作成日:2015年7月31日_記事番号:T00058463
パソコン大手、華碩電脳(ASUS)は来年、人工知能(AI)を備えたロボットの試作機(プロトタイプ)を発表する見通しだ。ソフトバンクが今年6月に一般発売した人型ロボット、Pepper(ペッパー)の距離画像センサーはASUSが供給している。曽鏘聲同社副董事長は、日本の百貨店のバーチャル試着(仮想試着)システムに技術が採用されたと語った。ASUSも次の成長エンジンとしてロボットに照準を合わせているようだ。31日付蘋果日報が報じた。
ASUSのダビンチ実験室が第2四半期に発表したインタビュー内容によると、2016年に同社初となる人工知能を備えたロボットの試作機を公開する予定だ。ダビンチ実験室は、ASUSが執行長直属組織として7年前に設立した。ここ数年、ロボットのハードだけでなく、ロボットを操作する人工知能システムまでを研究している。言語を操り、人とコミュニケーションできる他、クラウドコンピューティングを通じて学習能力を積み上げ、視覚識別能力を持つロボットを目指している。
曽副董事長は先日、産業が成長力を失った時のことを企業は考慮しておかなければならないと語った。どの方向に進むかを一般公開する必要はないが、例えばロボットを年内に発売するのは困難だと述べた。
パソコンやスマートフォン、タブレット端末などは製品ライフサイクルの成熟期に入り、新たな機能開発に限界が見え始め、ユーザーの買い替えサイクルが長期化している。
高齢者・子ども向けに照準
ペッパーの両目の距離画像センサーがASUS製であることは、日経Robotics編集部がペッパーを分解して明らかになった。曽副董事長は、ペッパー計画参画の有無について、同社は数多くの秘密保持契約(NDA)を締結しているので話せないと明言を避けた。
一方、日本のバーチャル試着システム市場参入は認めた。曽副董事長は、バーチャル試着システムとは百貨店で実際に試着しなくても、試着した姿をディスプレイに映し出すもので、同社が近年発表した体感技術で消費者の体型を認識し、消費者は気軽に何度も試着できると説明した。
ロボット事業について、ASUSの施崇棠董事長は6月の株主総会で、高齢化社会に向け、高齢者に寄り添う介護を念頭に設計している他、子どもや保護者にもニーズがあり、子ども向けに最大の価値を創出する方法を考えていると語っていた。
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