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誠品の台北南西店、9月20日プレオープン


ニュース 商業・サービス 作成日:2018年8月28日_記事番号:T00078933

誠品の台北南西店、9月20日プレオープン

 誠品(エスライト)グループの書店を中心とした商業施設「誠品生活南西」(台北市中山区)が9月20日にプレオープン、30日に正式オープンする。ドラッグストアのマツモトキヨシをはじめ台湾初出店8ブランド、南西商圏初142ブランドなど165ブランドが出店する。多様な文化の生活広場をテーマとし、書店に国際雑誌コーナーを設けるなど、独自性で既存百貨店と差別化を図り、初月の来店者数延べ80万人以上を目指す。28日付工商時報などが報じた。

/date/2018/08/28/00top2_2.jpg誠品生活南西は、文化が香る洗練された誠品らしさで、新光三越に挑む(YSN)

 誠品生活(エスライト・スペクトラム)の南西店「誠品生活南西」は、台北MRT(都市交通システム)中山駅そばにあった、今年5月に閉店した新光三越百貨の台北南西店2号館の建物に構える。6階建てで、営業坪数は6,000坪だ。

 誠品グループの店舗で最も日本ブランドが多く、マツモトキヨシ台湾1号店が地下1階に入居。面積80坪で、日本と同時発売商品や、10種類以上のオリジナル商品も販売する。

 この他、スフレパンケーキ専門店の「FLIPPER'S(フリッパーズ)」、スペシャルティ・コーヒー専門店の「猿田彦珈琲」が台湾初出店を果たす。猿田彦珈琲は、誠品グループにとって初めての日本ブランドとの合弁で、今後5年で6~10店出店を計画する。

 日本人旅行者にも人気の女性向け漢方ショップ「デイリリー(DAYLILY)」も出店する。

 この他、1階の化粧品売り場では、有機栽培のスプラウトエキス配合の化粧品ブランド「緑藤生機(Greenvines)」、環境負荷に配慮したグリーンプロダクツの「欧萊徳(O'right)」など質の高い台湾ブランドで、海外ブランドが中心の既存百貨店との違いを出す。

 4階には、100を超える台湾オリジナルブランドを集めたセレクトショップ「誠品生活精選(エキスポ・セレクト)」を開設する。

/date/2018/08/28/00top1_2.jpgエキスポ・セレクトは、70年代のレトロな内装。手作り(DIY)体験もできる(同社リリースより)

 また、小規模農家の有機食材などを提供するスーパーマーケット「神農市場(マジフード&デリ)」が初めて手掛けるレストラン「神農生活X食習」が出店する。料理に使用される野菜、肉類、米、麺、調味料などは、自宅用に購入することができる。

誠品R79と相乗効果

 誠品生活南西5階に入居する誠品書店は、初めて国際雑誌コーナーを設置し、2,000種類以上、約5,000冊の多言語の雑誌を取りそろえる。東南アジア8カ国の人気雑誌約80種類は台湾唯一。

 また、誠品生活南西から約100メートルの距離に、台北MRT中山駅の地下書店街「誠品R79」があり、連携して文化イベントも行う計画だ。「誠品R79」は昨年7月にオープンし、月150万人の人出がある。

 誠品グループは現在、台湾に41店、香港に3店、中国江蘇省の蘇州市に1店を展開している。誠品生活南西に続いて、年内に統領店(桃園市)、三井店(台中市、三井アウトレットパーク台湾台中港)、深圳店(中国広東省)の3店をオープン予定。日本やマレーシア進出も検討している。

新光三越、迎え撃ち

 誠品生活南西の隣および正面にある新光三越台北南西店1号館と3号館は、オープン以来の過去26年で最大規模の改装を進めている。

 新光三越の主管によると、1号館は1万1,000坪であらゆる顧客層をターゲットに上品で洗練した雰囲気に、3号館は約3,700坪で18~35歳のミレニアル世代を対象におしゃれな雰囲気とする。これまでに60以上のテナントがリニューアルオープンした。

 3号館の地下1階フードコートも、「深夜食堂」をテーマに改装を進めており、百貨店初進出6店を含む19店が出店する。