Keyword.40 リーダータイプ vs 領導型態


コラム その他 作成日:2008年10月22日

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Keyword.40 リーダータイプ vs 領導型態

記事番号:T00011035

 
 先日逝去した台塑集団(台湾プラスチックグループ)創業者王永慶氏のニュースが、連日報道されています。実は恥ずかしながら勉強不足の私は、王氏が亡くなったとの第一報を聞いたとき、「台湾の大企業グループの創業者が亡くなった」程度の感覚しかありませんでした。

 その後の報道で、王氏は「台湾の松下幸之助」「経営の神様」と称される人物で、政財界の著名人や一般市民に至るまで哀悼の意を表したことを知り、改めて偉大なリーダーを失ったのだと感じました。

タイプ別リーダーシップ

 松下氏と王氏には、幼少の苦境をものともせず、一代で世界屈指の企業グループを創設したという共通点があり、そのリーダーシップについては、大変興味深いものがあります。

 心理学者レビン(K.Lewin)は「リーダーシップ類型論」で、リーダーに必要なリーダーシップを「専制型」「民主型」「放任型」の3つに分類しており、それぞれ以下の特徴があります。

専制型リーダーシップ:
リーダーが独断的に決定し進める

民主型リーダーシップ:
リーダーの助力により、討議・決定する

放任型リーダーシップ:
リーダーは決定を個人の裁量に任せる

 各型のリーダーシップを歴史上の著名人に当てはめてイメージしてみると、1.の「専制型」はさしずめ、専制君主で名高い織田信長でしょうか?物事の決定や進め方には、自ら独断で臨むスタイルです。

 2.の「民主型」は、「1人の知恵で歩むことなかれ」と説いた松下幸之助氏といえます。同氏の残した言葉に「衆知を集めた全員経営」があります。リーダーは多くの者の知恵を集めて経営を進めるべきで、日ごろから周りの声に耳を傾け、社員が自由に意見を述べる環境をつくっていたとされています。

 3.の「放任型」は、その名称からはあまり良いリーダーシップを思い描けませんが、このタイプは、(例えば研究開発グループなどの)1人1人の個人レベルが高い集団においてリーダーが判断や進め方を部下に任せる、というものです。

 歴史上の人物では、中国の三国時代のリーダーの1人である、劉備を挙げたいと思います。諸葛亮、関羽、張飛らの有能な部下をうまく操縦した彼のリーダーシップは、いい意味での「放任型」といえるでしょう。

状況に応じて使い分け

 上述のレビンの分類でどのタイプがベストかは一概には言えません。組織やグループの形態・状況や、その成長度合いによって、適切なリーダーシップ型を使い分けるのが、効果的とされています。

 例えば、立ち上げたばかりの未熟な組織では、素早く物事を決定し進める「専制型」リーダーシップが適しているといえます。また、規模が大きい成熟した組織では、「専制型」一点張りのリーダーシップは部下の反発を買う恐れがあり、「民主型」をとる方が良いこともあります。また「放任型」では、行き過ぎた「委任」は文字通り「放任」になりかねませんので、注意が必要です。

 リーダーの元来の性質もありますが、組織の状況・成長に合わせたリーダーシップをとるのもリーダーの重要な役割と思われます。

 後学のため、私の目下のミッションは... 王永慶氏が果たしてどのリーダーシップタイプであったかを検討することです!


ワイズコンサルティング 宮本美子

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