コラム

記事番号:T00019993
2009年12月22日0:00
 
 今回のコラムで取り上げる成語を考えていたところ、面白いニュース記事を目にしました。

 台湾ではなく日本の隣国、韓国のニュースです。台湾も就職難ですが、韓国も状況は同じようで、韓国の会社員が今年一年の職場生活を表す四字熟語として、「暮らしの心配」という意味の「口腹之累」コウ(~)フー(↘)ジィ(→)レイ(~)を選択した人が21.6%で一番多かったという調査結果が報道されていました。

 これは、「就職ポータルキャリア」というサイトが会社員1,008人を対象に行ったアンケート調査です。なお、韓国も中国由来の四字熟語をそのまま使うことが多いです。

 「口腹之累」に次いで多かったのは、▽「毎事尽善」メイ(~)シィー(↘)ジン(↘)シャン(↘)、すべてのことに最善を尽くすこと(17.9%)▽「同床異夢」トンー(↗)チュアンー(↗)イー(↗)メンー(↘)、表向きと違い、心の中では別の考えを持つこと(16.3%)▽「捲土重来」ジュエン(↗)トゥー(~)チョンー(↗)ライ(↗)、失敗後に力を回復して、再起すること(10.1%)▽「枕戈待旦」ジェン(~)ゴー(→)ダイ(↘)ダン(↘)、緊張を解かずにいつも戦闘準備をしておくこと(8.7%)──だそうです。

 新年への希望、決心を表現した四字熟語では、▽「万事亨通」ワン(↘)シィー(↘)ヘンー(→)トンー(→)、何もかも順調なこと(24.7%)──が最も多く、▽「手不釈巻」ショウ(~)ブ シィー(↘)ジュエン(↘)、いつも勉強を怠らないこと(16.7%)▽「日進月歩」リィ(↘)ジィン(↘)ユエ(↘)ブ(↘)、日々発展すること(14.2%)──などがランクインしました。

 台湾でも高学歴の学生の就職難や失業者の増加など、厳しい環境は同じです。同様の成語を使ったアンケート調査がありましたら、今後、取り上げてみようと思っています。

 さて、今回ご紹介する成語は、「いつも勉強を怠らない、努力を惜しまない」を意味する四字成語「手不釈巻」【ショウ(~)ブ シィー(↘)ジュエン(↘)】です。

 出典は、中国の「三国志、呉志、呂蒙伝」にある、呉の国王である孫権が、勉強しようとしない呂蒙に対して、「漢の光武帝は非常に勤勉な人で、いつどんなときでも時間を惜しんで勉強していた。だからこそ彼は後になって、立派な君主になったんだ」と説いたという一節が基になっています。


陳経理雖然還年軽、但勤奮好学、手不釈巻。

チェン(↗)ジィンー(→)リー(~)スイ(→)ラン(↗)ハイ(↗)ニィエン(↗)チンー(→)、ダン(↘)チン(↗)フェン(↘)ハオ(↘)シュエ(↗)、ショウ(~)ブ シィー(↘)ジュエン(↘)、

(陳経理は年は若いが、非常に勤勉で向上心があるし、努力を怠らない)


為人不錯、難怪她這麼短時間昇到経理。

ウェイ(↗)レン(↗)ブー(↗)ツオ(↘)、ナン(↗)グゥアイ(↘)ター(→)ジョ モ(↘)ドゥアン(~)シィー(↗)ジィエン(→)シェンー(→)ダオ(↘)ジィンー(→)リー(~)。

(人柄もいい。彼女が短い期間で経理に昇格するのも納得だ)


我們応該向陳経理学習才行。

ウオー(~)メン インー(→)ガイ(→)シャンー(↘)チェン(↗)ジィンー(→)リー(~)シュエー(↗)シィー(↗)ツアイ(↗)シィンー(↗)。

(われわれも陳経理に学ぶべきだ)


※ 中国語の声調(イントネーション)は以下の通り標記します。
 第1声(→)、第2声(↗)、第3声(~)、第4声(↘)、軽音:記号なし


ワイズコンサルティング 牟田口稔弘
mutaguchi@ys-consulting.com