Keyword.9 動機づけ vs 動機


コラム 作成日:2007年8月15日

日台キーワード比較@わーくNOW Keyword

Keyword.9 動機づけ vs 動機

記事番号:T00002120

 
 「サザエさん症候群」なるものをご存知でしょうか?日曜日の夕方に放送されるアニメ「サザエさん」を見た後、「休日が終わり、翌日からまた仕事...」との憂うつ感や倦怠感に陥る症状を指す俗称です。

 最近の私自身でいえば、さしづめ「大河ドラマ症候群」でしょうか。現在放送中のNHK大河ドラマ「風林火山」のタイトルバックを見るたび、ある種の焦燥感にかられます。

 しかし一方、TV画面上の合戦シーンで、戦国武将から末端の一兵士に至るまでが、自軍の御旗のもと一糸乱れぬ勢いで、勝利をめざし戦う様は一種爽快です。彼らを動かす原動力、その「動機づけ(Motivation)」とは何でしょうか?

● モチベーションとインセンティブ
 ある意欲を引き出す源の「動機づけ」には「モチベーション(Motivation)」と、「インセンティブ(Incentive)」があります。双方の違いとして、モチベーションは内的要因による自発的要素であり、インセンティブは外的要因による刺激要素であることが挙げられます。

 具体的に戦国武将を例にとれば、「戦場で命を惜しまず敵に果敢に挑む意欲」を引き出す動機づけは、「手柄を立てれば褒美が得られる(=インセンティブ)」と、「主君に認められたい、出生したいとの願い(=モチベーション)」となるでしょうか。

● 諸葛亮孔明の「用兵」にみる動機づけ
 現代経営戦略に活用される古代中国の戦略法に、前回ご紹介した「孫子の兵法」と並んで有名な「諸葛亮孔明の兵法」があります。諸葛亮は、古代中国、魏・呉・蜀の三国時代、蜀の名君劉備の参謀としてその名を馳せた人物です。

 今回は彼の兵法にある「用兵の心得」から、部下の意欲を引き出す上司の「部下管理の心得」を探ってみたいと思います。

「用兵の心得」(部下管理の心得)

1.官位を授けてその地位を高め、財貨を与えてその生活を保障すれば、兵士は必ずや身を投じて従います。(職位・報奨のインセンティブを与え、部下の意欲を引き出す)

2.礼節の態度で接し、誠意をもって励ませば、兵士は命を惜しまず従います。
(礼儀ある態度で誠意をもって激励し、部下の意欲を引き出す)

3.公正な規律を適用して恩恵を施せば、兵士は絶対服従します。
(公正な規律・評価にて優遇し、部下の意欲を引き出す)

4.危険な状況においては将軍自ら先頭に立ち、兵士を後方で保護すれば、兵士は必ずや勇敢に戦います。(危機に際しては上司自ら先導し、部下を保護する姿勢を見せ、部下の意欲を引き出す)

5.いかなる小さな善事、手柄でも、認めて褒賞すれば兵士は必ずや尽力して従います。
 (ささいな善の行い、功績も認めて褒賞し、部下の意欲を引き出す)

 上記の上司心得については、やみくもにどれかを実践すればいいものではなく、「風林火山」風にいえば、状況により、あるいは異なる性質の部下に応じて、フレキシブルに対応してこそ、効果を発揮することはいうまでもありません。

ワイズコンサルティング 宮本美子

日台キーワード比較@わーくNOWKeyword

情報セキュリティ資格を取得しています

台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。