Keyword.11 イエスマン vs 應聲蟲


コラム 人事労務 作成日:2007年8月29日

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Keyword.11 イエスマン vs 應聲蟲

記事番号:T00002356

 
 日本ではこの27日、第2次安倍内閣が発足し、人選についてさまざまな評価がメディアをにぎわせました。安部首相の目指す「美しい国づくり」には、有能なリーダーと参謀の存在が不可欠で、今回の人事が適正であることは多くの人が望むところでしょう。

●「No」と言える参謀

 古今東西、歴史上、主君を支え導いた有能参謀の軍師は数多くいますが、戦国時代、主君自身「策士」である豊臣秀吉が、三顧の礼のごとく通い、口説き落として重用したといわれる竹中半兵衛は、軍師の中の軍師といえるかもしれません。

 聡明で軍書に精通し、かつ温厚で常に泰然自若の構えであったといわれる半兵衛ですが、この天才軍師の特徴は、主君の誤りを時には身を挺して戒め正した、『イエスマン』とは対極の性格にあったと思われます。以下にその代表的なエピソードをご紹介します。

その1:主君、斉藤龍興の素行を正すため、城を占拠して城外へ退去させた。この行為はあくまで主君への戒めであり、後に城を龍興へ返し、自身は斉藤家を去った。

その2:絶対君主、織田信長の「黒田官兵衛の嫡男、松寿丸を殺害せよ」との命令に背き、命を救った(別人の首を献上)。家臣の誰もが「不合理」と思いつつも阻めなかった主君の誤った判断を、自らの信念を貫いて正した。

 若くして病で世を去った半兵衛が、もう少し長く生存していれば主君秀吉の晩年の素行を戒めて、歴史を少し違った方向に持っていったかもしれません。

●諸葛亮流─イエスマンの見極め

 古代中国の三国時代、同じく後の主君、劉備玄徳に通いつめられた末に仕えたのが、諸葛亮孔明です(本家・三顧の礼)。「軍師」の代名詞である諸葛亮にも、劉備を導いた功績のエピソードは数知れずありますが、うわべだけの『イエスマン(應聲蟲)』の見極め方として、彼が説いた「人の本性を知る7項目」は、現代ビジネスにおける交渉術、部下指導においても有効手法であると思われますので、以下にご紹介してみます。

1)物事の是非を問い、意志の強さを判断する

2)突発的指示を立て続けに出し、臨機応変さを判断する

3)戦略について意見を求め、知識能力を判断する

4)困難な出来事を告げ、勇敢さを判断する

5)酒で酔わせて、本性を判断する

6)故意に利益をほのめかし、清廉潔白性さを判断する

7)期限付きの使命を与え、信頼性を判断する

 安倍首相の参謀にも、竹中半兵衛や諸葛亮のような有能な人材が登用されることを切望致します。 皆さまの部下には、「上司にNoと言える」参謀、「人や物事を冷静に見極める判断能力」を兼ね備えた人材は、いらっしゃいますか?

ワイズコンサルティング 宮本美子

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