Keyword.13 慶弔事 vs 紅白事


コラム 人事労務 台湾事情 作成日:2007年9月12日

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Keyword.13 慶弔事 vs 紅白事

記事番号:T00002598


 前回、台湾のしきたりについてお伝えしましたが、台湾人の伝統慣習を尊重する姿勢に対して、母国のしきたりにも馴染み薄くなりつつある我が身をいささか反省した次第です。

 そこで、この度改めて日台のしきたりについて考え学び、この場を借りてご紹介してみたいと思います。

 さて、しきたりの極意…といえば、『慶弔事』。同じアジア圏の台湾と日本の慶弔事のしきたりは似通っているものの、思わぬ落とし穴があるのをご存知でしょうか?

●お祝い品のタブー
 
 日本ではナイフ、包丁、ハサミ等の「刃物」(切れる)、「鏡」(割れる)などは、その意味合いから、結婚のお祝い品にはそぐわないタブー品とされています。
 
 台湾でのお祝い品も、日本同様に刃物類は好まれないようですが、お葬式で手ぬぐいを贈る習わしがあることから「ハンカチ」もタブー品とされているようです。
 
 また「置き時計(=鐘 zhong1)」と「終わる(=終 zhong1)」、「傘(=傘 san3)」と「散る(=散 san3)」のように、同音の意味合いからタブーとされているものもあります。その反面「たばこ(=煙 yan1)」は「縁(=縁 yuan2)」と近い音であることに掛けて、縁起良いお祝い品とされることもあるようです。

● 紅白のしきたり
 
 台湾の慶弔事は『紅白事』とも称されますが、「紅事」は「慶事」、「白事」は「弔事」を指し、日本での「紅白=おめでたい」というイメージとは異なります。
 
 例えば、台湾での結婚のご祝儀や時節のお祝い時に使用する「紅包」は、文字通り「紅色」の封筒です。また「白」は、かつて葬儀の際に白い衣服や帽子をまとう習慣があったことから、不幸の象徴色とされてきたようです。
 
 となりますと…うかつに、台湾人のご結婚祝いに日本式の祝儀袋(白色)を使用したり、日本人男性が白いネクタイで結婚式に出席すると…微妙な具合になってしまうのでしょうか?
 
 実際はそんなこともなく、現代台湾の結婚式では、純白のウェディングドレス姿の花嫁は当たり前で、また日本文化はよく知られているため、日本式の豪勢な水引付きの祝儀袋を使えば逆に喜ばれるかもしれませんね。
 
●数字のしきたり

 異国の慶弔事に際しては、ご祝儀やご香典をどれくらいにすべきか?というのも悩みどころの一つです。企業の慶弔規定においても、祝い金や見舞金の基準は特に決められていないため、慣習や物価を考慮して決めることとなります。
 
 日本では一般に、「慶事は奇数、弔事は偶数」が基本とされています。これは、陰陽説の「奇数は陽数(正+)、偶数は陰数(負―)」に基づき、また偶数は「割れる(別れる)」ことに由来して慶事には避けられてきたようです。
 
 一方、台湾では日本とは逆に「慶事は偶数、弔事は奇数」が習わしとされています。これは偶数は「対」になることから「吉祥」とされ、反面、奇数は縁起が良くないとされてきたそうです。
なお、日台共通で、「8」は末広がりで◎、「4(死)」は避けるべきとされていることは興味深いですね。

 異国での外国人ゆえの無知による失敗は仕方ないものですが、慶弔事での失態は後々まで影響が残ることもあるため、事前に“リスク対策”をして臨むに越したことはありません。

ワイズコンサルティング 宮本美子

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