Q. ピーター・ドラッカーって…?


コラム 人事労務 作成日:2011年7月18日

WISEらくがき帳

Q. ピーター・ドラッカーって…?

記事番号:T00031292

 自身を「社会生態学者」と称し、マネジメント研究で著名なピーター・ドラッカーについては、その著書をはじめ、昨今では彼が提唱した理論を基にしたベストセラー本も流行しており、詳細をご存じでない方も名前を耳にされたことはあるかと思います。ここでは日本の企業家や経営者にも影響を与えた、ドラッカーのマネジメント論の中で「マネジメントする人」の特徴を指摘した、「3人の石工」の話をご紹介します。

●マネジメント視点があるのは…?

 仕事をしている3人の石工に、「何をしているのか?」と問いかけたところ、それぞれの答えは次の通りでした。

石工A:これで暮らしを立てている

石工B:腕のいい石工の仕事をしている

石工C:国で一番の教会を建てている

 上述の話でドラッカーが問いかけている意図は、「マネジメント資質がある石工は誰か」というものです。

 石工Aは、仕事を単純に「生活のための糧」としてとらえています。働く目的の一つではありますが、マネジメントする立場での発言とはほど遠い回答です。

 一方、石工Bは、高い技術力を発揮して仕事をしており、専門職としては組織に必要な人材です。ただしマネジメント資質があるか…については、また別の話になります。

 引き換え石工Cの「国で一番の教会を建てる」という、目標達成に向けて仕事をする姿勢は、3人の中で最もマネジャー資質がある、とドラッカーは指摘しています。

 企業組織で働く社員の、企業組織への貢献の仕方は、階層や職種でそれぞれ異なりますが、その貢献のベクトル(方向性)は「企業組織の共通目的」に向かっていなければならず、殊にマネジメントする者は、その最たるものでなければなりません。
その上でドラッカーは「組織が成果を挙げることに責任を持つ人」こそ、マネジャーの資格を持つ者とも定義しています。

 今回、曲がりなりにもマネジャーの立場にある私自身、改めて我が身を振り返り、身の引き締まる思いが致しました。機会があれば貴社の幹部、マネジャーにも「3人の石工の話」を、一度問いかけてみてはいかがでしょうか?
 

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宮本美子

ワイズコンサルティング

外資系IT企業勤務を経て、2004年ワイズコンサルティング入社。会員サービス部のマネジャーを経て今年から管理部マネジャーを担当。

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