Q. 商人気質のビジネスモデルって…?


コラム 経営 マーケティング 台湾事情 作成日:2011年10月4日

WISEらくがき帳

Q. 商人気質のビジネスモデルって…?

記事番号:T00032912

 台湾の街を歩いていると、「あれ?この前見た店と違っている!」ということがしばしばあります。特に飲食店は「良さそうな店だな、次回入ってみよう」と思ってもあっという間に閉店し、“次回はない”ことが少なくありません。また、店の内装は同じで一見「同じ店?」と思いきや、よく見ると店名や店主が違っていることもあります。改装費用を節約できるメリットはありますが、閉店した店の内装をそのまま引き継ぐというのは、開業において店のコンセプトやポリシーを重んじる日本人には、あまり合点がいかない気がします。

 これは概して「日本人は職人気質(品質重視)、台湾人は商人気質(もうけ重視)」と言われるゆえんかもしれません。もうからないものには投資しないという台湾人の見切りの早さには目を見張るものがあります。

●台湾にあふれる日本製品

 最近、日系外食産業が続々と台湾に進出し、台湾に住む日本人としては喜ばしい限りです。「波仕特線上市調網」のインターネット調査でも「最も好きなアジア異国料理は日本料理」と6割の台湾人が回答しており、台湾の食文化に日本食は完全に浸透しています。外食産業以外でも、三越・そごうなどの百貨店、生活雑貨ブランドの無印良品やアフタヌーンティーなどの日系企業が早期に台湾進出し、日本製品は台湾社会で歓迎されていますが、ダントツに普及しているのは、コンビニです。日系のコンビニ、セブン−イレブンとファミリーマートは、台北の至る所に軒を並べています。

●外資パートナー、統一企業

 日系企業の台湾進出と発展には、地元台湾企業の後押しが大きいと言えます。その筆頭企業が台湾の統一集団です。台湾のセブン−イレブン、ミスタードーナツ、無印良品、ヤマト運輸、阪急百貨店は、すべて統一集団が展開しています。さらに提携先は、日系企業にとどまらず、スターバックスやカルフールなど、台北の街を数メートル歩けば、統一集団にぶつかる勢いです。外国企業の資本とノウハウを取り込み発展・拡大してきた統一集団ですが、ただの模倣ビジネスにとどまらないビジネスモデルがあるといいます。セブン−イレブンを展開する統一超商の徐重仁総経理(早稲田大学修士)が新人のころから書き留めてきた100冊余りのビジネスノートには、日本企業や外資企業のノウハウがびっしりつづられていることでしょう。

 優れた製品や技術、ノウハウを武器にしてきた職人気質の日本企業ですが、もうけ(=利益)を重視する商人気質の台湾企業の強みについても見直してみませんか? 

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宮本美子

ワイズコンサルティング

外資系IT企業勤務を経て、2004年ワイズコンサルティング入社。会員サービス部のマネジャーを経て今年から管理部マネジャーを担当。

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