コラム

記事番号:T00068370
2017年1月6日16:08

 初めまして。ワイズコンサルティング・不動産マーケティング室の富田啓一朗です。新卒で東京の不動産会社に入社し、宅地建物取引士の資格を取りました。そして1989年に台湾に赴任してから、長~い海外生活が始まりました。まず台湾に15年!この間、住宅賃貸から始まり、台湾の民主化と経済成長に伴う日本からの企業の進出ラッシュを受けて、オフィス、店舗の賃貸のみならず、工場の購入のお手伝いもしました。その後はメーカーを取り巻く環境が変化し、中国や東南アジアへの製造拠点の移転に伴い、数多くの工場の売却をお手伝いしました。

 05年に中国・上海に異動、日本企業の拠点規模は台湾と違って大きく、また抱えている駐在員数も多く、そのニーズに沿った企業総務部の不動産部門のアウトソーシング事業が伸びました。

 その後、2年間東京で勤務した後に、今度は現地法人立ち上げのためにイスタンブールへ。1年がたったところで今度はモスクワへ!2年半後に帰国して介護事業会社の海外事業部所属となり、再び中国と台湾に出張で出入りするようになりました。

吉本社長を訪ねると…

 この時にウン十年来の知り合いである弊社社長の吉本を訪ねました。会社もお腹も大きくなった吉本ですが「富田さん、私は台北の不動産会社をもっと活性化させたいんだ。そうすることによって弊社クライアントさんの不動産探しももっとスムーズになるはず。富田さん、一緒にやろうよ!」と誘われました。寒くて暗くて笑顔のないモスクワから久しぶりに台湾に来て、11年のブランクの間にパワーアップした街と人々を見て、永久居留証も持っていることからついつい戻ってきてしまいました。

 さて、久しぶりの台湾ですが、こと不動産取引の慣習は変わっていないのだなあ、というのが第一印象です。そこで昨年11月22日に在台不動産会社やレンタルオフィス、サービスアパートメント運営会社様向けに開催しました「在台日系企業・日本人向け不動産ビジネス成功法」の一部をご紹介させていただきます。

 不動産取引の慣習は変わっていない、とはどういうことなのでしょうか。今回はユーザーの立場で説明をいたします。

 例えば賃貸住宅を探すとき、以下のような行動をされたと思います。前任者や総務の方などに不動産会社を紹介してもらう→不動産会社に問い合わせる→条件に合いそうな物件をいくつか紹介される→見たい物件を全部案内してもらう→気に入ったものがなければ(1)他の物件をさらに紹介してもらう(2)他の不動産会社にも問い合わせる→やっと決まって契約をする。このようなものだったと思います。

業者の選択から物件の選択へ

 一方、日本では既に10年ほど前からユーザーの行動は以下のようなものに変化しました。すわなち、インターネットの不動産ポータルサイト(ホームズ、スーモ、アットホームなど)にアクセス、またはグーグルサイトに住みたい場所、間取り、家賃、その他の条件(エレベーター、駅からの時間、ペット、オートロックなど)の条件を打ち込んで検索→良さそうな物件を絞り込む→周辺環境をグーグルストリートでチェック→物件名を検索して評判をチェック→絞り込んだ物件の不動産会社に連絡し内見のアポイント→内見をしてイメージ通りかを再確認→契約、というように絞り込み作業は自宅などでネットで行い、実際に見る物件は数件のみなり、時間や移動の手間が大幅に節約できるようになりました。もちろんこれは不動産業者がネットに力を注いだり、ポータルサイトなどのインフラが整備されたからこそ実現できたことです。台湾でもインフラが整備されれば、来台以前に物件を絞り込んでおくことができるようになりますね。またいくつもの不動産会社とやり取りをする手間も省けます。

 次回は不動産会社の立場で変わっていないことのご説明をいたします。

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富田啓一朗

富田啓一朗

不動産マーケティング室 室長

1987年にスターツコーポレーション入社後、台北15年の他、上海、イスタンブール、モスクワにて不動産ビジネスを立ち上げた経験を生かし、在台日本人向け不動産マーケティングを担当している。