記事番号:T00079211
本コラム執筆の目的
文化放送のラジオ番組「おはよう寺ちゃん活動中」で毎週火曜日のメインコメンテーターを務めるのは経済学者、上武大学教授でアイドル評論家の田中秀臣氏です。
「おはよう寺ちゃん活動中」で田中先生が発言したコメントを取り上げ、わかりやすく解説していきます。
今回取り上げる内容はコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=WKYkNT13tvw&t=550 (9分10秒ごろ)
内部留保は現金のため込みと違う
9月4日の「おはよう寺ちゃん活動中」では「日本経済新聞、内部留保446兆円6年連続最高」を取り上げました。
「膨らみ続ける内部留保ですが、これを田中さんはどう思われていますか?」との質問に田中先生は「内部留保というのは現金抱えて一部の経営者だけウハウハとか、そんなイメージ持っている人がいたら全部間違い」と答えています。
本日はこの意味を解説していきます。
内部留保の増減と現金預金は無関係
内部留保とは貸借対照表(バランスシート)の右下にある利益剰余金を指します。
貸借対照表では右側は「資金の調達」を表し、その調達した資金がどう使われたのかは左側の「資産」に表されます。
つまり内部留保は全ての資産に投資されるものであり、「現金預金」として会社の金庫や銀行に積み上がっているとは限らないのです。
社内会議で…
社員A「会社は内部留保を減らして社員にもっと還元すべきだ!」
社員他「そうだ!そうだ!」
吉 本「内部留保は現金で残っているわけではないよ。システム投資や関係会社への投資など全て内部留保で行っているのですよ」
社員他「そ、そうなの?」
吉 本「内部留保を減らすというとは、赤字にするということです」
社員B「そんなことが続いては会社がつぶれてしまいます>_<」
社員C「Aはなんてこと言うんだ(怒)!」
社員A「し、知らなかった…(;^_^A」
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