コラム

記事番号:T00079264
2018年9月13日16:25

本コラム執筆の目的

 文化放送のラジオ番組「おはよう寺ちゃん活動中」で毎週火曜日のメインコメンテーターを務めているのが経済学者、上武大学教授でアイドル評論家の田中秀臣氏です。

 「おはよう寺ちゃん活動中」で田中先生が発言したコメントを取り上げ、わかりやすく解説していきます。


今回取り上げる内容はコチラ

https://www.youtube.com/watch?v=WKYkNT13tvw&t=796 (13分16秒ごろ)


労働分配率の下落が続いている

 9月4日の「おはよう寺ちゃん活動中」では「労働分配率の下落が続いている」と取り上げました。

 「財務省が発表した法人企業統計で昨年度は66.2%、バブル期にも及ばず43年ぶりの低さとなった。ですから企業がもうけたお金を人件費にまわす割合が低くなってきている」

 という話に対し田中先生は「景気が良くなってゆく過程では労働分配率は下落してゆくんですよ」と答えています。

 本日はこの意味を解説していきます。


労働分配率は景気拡大局面では下落

 「労働分配率」とは付加価値に対する人件費の割合を表し、生み出した付加価値に対してどれだけ人件費にまわしているかという指標です。

 労働分配率=人件費÷付加価値☓100

 労働分配率は、景気拡大期においては、付加価値が拡大し、人件費の伸びを上回ることにより労働分配率は低下し、逆に景気後退期には、成長率などが低下しても企業は雇用を維持するなどの対応により、結果として労働分配率は上昇する傾向にあり、労働分配率が高まると投資が減少し、成長が鈍化するといわれています。


社内会議で…(その2)

社員A「わが社の労働分配率は下がり続けている!」

   「会社は利益をわれわれにもっと分配すべきだ!」

   「利益を独占する社長は退任しろ」


社員他「そうだ!そうだ!」(^0^)/(^0^)/


吉 本「企業も成長局面では労働分配率は下がってゆくものだよ」


社員他「そ、そうなの?」


吉 本「成長していると人件費を増やしても分母の付加価値も増えるから…」


社員B「…ということは経営がうまく行っているということでは?」


社員他「Aはなんてこと言うんだ(怒)!」


社員A「し、知らなかった…(;^_^A」

 

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吉本康志

吉本康志

Executive Consultant

日本の大手コンサルティングファームの駐在員として台湾駐在、1996年11月にワイズコンサルティングを設立。経営者としてコンサルタントとして男としてもまだまだ成長中。