リーガル

記事番号:T00047404
2013年12月5日15:38

 皆さん、こんにちは。黒田日本外国法事務弁護士事務所顧問の佐田友です。

 台北を吹き抜ける風に冷たさを感じるようになってきた今日このごろですが、そろそろ忘年会シーズンですよね。火鍋(鍋料理)などをつつきながら、ビールを飲んだり、お付き合いで度数の高いコーリャン酒を飲むような機会が増えるのではないでしょうか。

 今回は、台湾で車の運転をされる日本人が比較的多いことから、飲酒運転に関して厳しく処罰されているということを紹介したいと思います。

 台湾では、昨年から全土で飲酒運転の取り締まりを行うなど対策を強化しています。飲酒運転の基準とされる数値についても厳格化され、現在は日本の道路交通法施行令で定められている数値と同じ、呼気1リットルにつき0.15ミリグラム以上のアルコールが確認された場合には、処罰されることになっています。処罰の内容として、1万5,000台湾元以上9万元以下の罰金や免許取り消しなどが規定されています。

罰則強化の効果は絶大

 こうした罰則強化など飲酒運転対策の効果については、内政部の発表によると、今年の1〜5月の飲酒事故による死亡者数は前年同期比51人も減って、125人となったそうです。3割近くも減っているので、すごく効果が表れているといえますね!!日本は昨年の飲酒死亡による事故件数が256件(死亡人数ではありません)でした。台湾の人口が日本の約5分の1であることを考えると、台湾の方が飲酒死亡事故が起きる確率が高いといえます。

日本の方が厳しい

 日本では、飲酒が原因の悲惨な交通事故を契機として、刑法に危険運転致死傷罪が新設され、一定の要件の下で人を負傷させた場合は15年以下の懲役、人を死亡させた場合には30年以下の懲役に処すことが可能になりました。台湾にも飲酒運転で人を死亡させた場合の規定が刑法にありますが、1年以上7年以下の懲役にとどまります。台湾の交通犯罪に対する厳罰化は日本ほど進んでいないといえますね。

 以上のように、飲酒して自らハンドルを握ってはいけませんし、飲酒した人の車の運転を黙認することも許される行為ではありません。悲惨な事故を起こす側になるのは、なんとしても避けなければなりませんし、みなさんも飲酒事故に巻き込まれるのは絶対に嫌ですよね!!内政部の発表にも日本と同じように「酒後不開車,開車不喝酒(飲んだら乗るな、乗るなら飲むな)」という言葉が使われていました。どこでも一緒ですね。飲酒運転は絶対にやめましょう~。 

佐田友浩樹弁護士

佐田友浩樹弁護士

黒田日本外国法事務律師事務所

京都大学法学部を卒業後、大手家電メーカーで8年間の勤務の後、08年に司法試験に合格。10年に黒田法律事務所に入所後、中国広東省広州市にて3年間以上、日系企業向けに日中英の3カ国語でリーガルサービスを提供。13年8月より台湾常駐、台湾で唯一中国語のできる弁護士資格(日本)保有者。趣味は月2回のゴルフ(ハンデ25)と台湾B級グルメの食べ歩き。