リーガル

記事番号:T00050620
2014年5月29日15:59

 皆さん、こんにちは。黒田日本外国法事務弁護士事務所の顧問の佐田友です。

 先日、百貨店でマンゴーとライチを日本の親に送る手続きをしたのですが、なかなか「いい値段」だったように思います。消毒や輸送などの費用がかかると思うので、暴利をむさぼっているわけではないのでしょうが、台湾に住んでいる身からすると、「いい値段」だと思っちゃうんですよね。

 私と同じ考えを抱いたからか、知人の中にはマンゴーを日本に持って帰るべく荷物に入れ、空港で没収された方がいます。皆さんも気をつけてくださいね~。最近、ガソリン入りの容器を桃園空港の検査担当係員が見逃し、その係員が解雇されたというニュースがありましたので、きっと警戒が厳しくなっていますよ~。

 さて本日は、台湾におけるいくつかの専門職について書いてみます。

国家資格の代わりに技能検定

 まず、美容師についてですが、台湾には日本のような理容師や美容師についての国家試験はありません。資格がなくてもお店を開業することが可能です。

 ただ台湾には、国家試験ではないものの、理容師、美容師など各種専門職向けに「技術士技能検定」という検定が存在します。これらの検定に関係する規範は、内政部が公告し、労働部が修正していることから、理容、美容の技術レベルに関する検定を政府が主催しているとは言えそうですね。

 技術士技能検定は、甲、乙、丙の3段階に分かれており、甲級と乙級は受験するのに2年以上の実務経験など一定の条件をクリアする必要があります。一方、丙級は15歳以上なら誰でも受験可能です。いずれも公式の技能証明のため、持っていると採用や昇格において有利なようです。

 美容師といえば、私は台湾で髪を切るのに地元の方が行くお店のお世話になっており、いつも上手に整髪してくださっているように思います。以前、中国の広州市にいたころも地元のお店で髪を切っていましたが、毎回どんな髪型になるかドキドキしてましたね~。帰宅して妻に爆笑されたことも何度かありました。確か中国も資格がなかったはずですが、台湾の方がずっと安心して髪を切ってもらえますね。

「気象予報士」はいるけれど…

 続いて、気象予報士について書きます。個人的に気象予報士という資格が台湾に存在するのか気になっていました。というのも、台湾の天気予報は日本ほど正確でないイメージがあるからです(確かに晴れていても、急に土砂降りになるなど天気を予想するのが難しいという側面はあるのでしょうが)。あくまで私のイメージですので、実際には結構正確なのかもしれませんけど。

 調べたところ、台湾にも気象予報士と呼ばれている人が存在します。国家公務員試験に合格し、交通部中央気象局などの政府機関に入って、気象予報を担当する人たちです。

 ただ、日本のような「気象予報士の国家試験」は存在しません。そのため、台湾にも存在する民間の気象予報会社やテレビで天気予報を担当している人は、専門知識はあるのかもしれませんが、資格を持っているわけではないんですね~。

 最後に、台湾の専門職関連の法規を一つ紹介します。「専門職業および技術人員の試験法施行細則」という法規があり、その法規には試験のある専門職業などが列記されているのですが、▽弁護士▽会計士▽建築士▽医師▽薬剤師▽助産師▽臨床心理士▽獣医師▽不動産鑑定士▽不動産仲介業──など日本と同様の専門職がたくさん存在することが分かります。どの国においても必要な職業ですので、そんなに大きな違いはないのかもしれませんね~。 

佐田友浩樹弁護士

佐田友浩樹弁護士

黒田日本外国法事務律師事務所

京都大学法学部を卒業後、大手家電メーカーで8年間の勤務の後、08年に司法試験に合格。10年に黒田法律事務所に入所後、中国広東省広州市にて3年間以上、日系企業向けに日中英の3カ国語でリーガルサービスを提供。13年8月より台湾常駐、台湾で唯一中国語のできる弁護士資格(日本)保有者。趣味は月2回のゴルフ(ハンデ25)と台湾B級グルメの食べ歩き。