リーガル

記事番号:T00051150
2014年6月26日15:40

 皆さん、こんにちは。黒田日本外国法事務弁護士事務所の顧問の佐田友です。

 先日、初めて台湾ゴルフ倶楽部(「老淡水」と言った方が分かりやすいかもしれません)でゴルフをしてきました。自慢できるようなスコアではなかったですが、特徴あるコースに上手な同伴者、しっかりしたキャディーに恵まれ、とても楽しい時間を過ごせました。古くからあるゴルフ場だと聞いていたのですが、スタート小屋近くに沿革の説明があり、なんと1919年の開業と分かりました。歴史の授業で習った第1次世界大戦後のベルサイユ条約の年ですよ~(笑)。すごい歴史を感じます。台湾ゴルフ倶楽部のウェブサイトを見ていたら、ゴルフ界の伝説とされるウォルター・へーゲンや赤星四郎が34年に視察に訪れたときの写真なども掲載されていました。

 さて、今回と次回は台湾結婚事情と題して、日本との違いを紹介してみたいと思います。今回は結婚に関する台湾伝統の儀式について、「びっくり」したことをいくつか紹介してみたいと思います。

占い師が関与する「迎娶」

 台湾の伝統的な結婚式では式当日に、新郎が新婦を家まで迎えに行き、結婚の誓いをするのですが(「迎娶」といいます)、新郎が新婦を迎えに行く時間や、新婦宅から新郎宅へ戻るための出発時間などは、全て占い師が決めるそうです。占い師が結婚のような節目に関わっていることが面白いですね~。

 ちなみに、新郎と新婦は生年月日(旧暦)と誕生した時間を占い師に伝えて占ってもらうと同僚から聞きました。日本の四柱推命の源流に当たる占いのようです。

現代に残る独自のしきたり

 迎娶では新婦が新郎の家まで移動する間、新婦は「米篩」という直径70センチメートルくらいの「ざる」のようなもので、頭上を隠します。これは、「新婦を神様に見られないようにする」という意味があるそうです。

 もっとも、この「米篩」はそれ以外に、使い道がないため、最近は黒い傘で代用しているケースが多くなっていると台湾人の同僚から聞きました。

 さらに新郎の家へ出発する際に、新婦は実家の悪習を捨てるという意味を込めて、扇子を投げ捨てます。一方、門出を見送る新婦の家族や親戚も新婦が戻ってこないように、嫁ぎ先で食べ物に困らないようにと水や米をまいたりするそうです。

 また、新婦は新郎の家に着いてからも、火鉢をまたいで瓦を踏み割り、身を清めないと家に入れないなど、さまざまな決まりがあり、台湾式の結婚は本当に大変そうです。

 最近では、このような伝統にのっとった儀式を行うのを敬遠して、披露宴だけ行うカップルも増えているそうですが、分かるような気がしますね〜。ただ、このような伝統的なスタイルも貴重な文化だと思うので、機会があればぜひ見てみたいものです。 

佐田友浩樹弁護士

佐田友浩樹弁護士

黒田日本外国法事務律師事務所

京都大学法学部を卒業後、大手家電メーカーで8年間の勤務の後、08年に司法試験に合格。10年に黒田法律事務所に入所後、中国広東省広州市にて3年間以上、日系企業向けに日中英の3カ国語でリーガルサービスを提供。13年8月より台湾常駐、台湾で唯一中国語のできる弁護士資格(日本)保有者。趣味は月2回のゴルフ(ハンデ25)と台湾B級グルメの食べ歩き。