リーガル

記事番号:T00055313
2015年2月5日15:51

 皆さん、こんにちは。黒田日本外国法事務弁護士事務所の顧問の佐田友です。

 最近の台湾のテレビを見て、思わず笑ったニュースが、「台湾の国民的グループの五月天のメンバーの1人と、民進党の蔡英文主席がとても似ている」というニュースです。五月天のメンバーをアニメーション化しているミュージッククリップがあり、そのメンバーのアニメ版の顔に眼鏡を掛けると確かに蔡主席にそっくりなんですよね~(爆)。

 種を明かせば、五月天のそのメンバーの髪型が蔡主席の髪型と似ているからというだけなのですが、このようなニュースをわざわざ取り上げて、街頭インタビューで一般市民の反応まで撮影して放送しており、その点にも笑っちゃいました。現在の台湾での五月天と蔡主席の人気の高さから、ニュースになり得たのかもしれませんね~。

 さて、本日は、台湾において何歳から飲酒や喫煙が法律上、認められるのか興味があったので調べてみました。

18歳に達すれば飲酒・喫煙可

 日本では、未成年者飲酒禁止法、未成年者喫煙禁止法という法律で未成年者の飲酒、喫煙が禁じられており、また民法において「年齢20歳をもって、成年とする」との定めがありますので、法律上は原則として20歳にならないと飲酒や喫煙が許されません。最近、成年に達する年齢を引き下げるという議論もありますが、今のところは20歳が基準になっています。

 これに対して、台湾では、児童および少年の福利権益保障法(中文では、「児童及少年福利与権益保障法」)という法律において、「児童および少年」は18歳未満の人を指すとされ、「児童および少年」が行ってはいけない行為として、飲酒、喫煙が規定されています。よって、台湾では18歳に達すれば飲酒、喫煙が法律上、可能になるといえます。台湾の方が、日本より早く飲酒、喫煙できるんですね~。

ビンロウも飲酒・喫煙と同基準

 この児童および少年の福利権益保障法においては、「児童および少年」が行ってはいけない行為として飲酒、喫煙以外に、ビンロウをかむことや心身の健康に有害な暴力やわいせつ、賭博に関わる出版物を見ることなどが挙げられています。阿佐田哲也の小説「麻雀放浪記」などは台湾の高校生が読むことは禁じられているってことでしょう。

父母には守らせる義務

 この他に同法では、「児童および少年」が上記の行為などを行わないように禁じることが父母の義務として課されています。同法については、最近、「児童および少年に長時間モバイル端末を使用させた父母などにも罰金を課す」という改正案が立法院で可決されたというニュースを見ました。もちろん、あまり小さいうちから長時間モバイル端末を使用することで、子どもの成長にマイナスの影響を与える可能性もあるのでしょうが、法律にまでしてしまうところは日本ではあり得ない気がします。

 日本では、「法は家庭に入らず」という考え方があり、道徳とかしつけの問題についてまで法で規制することは比較的少ないのが実情だと思います。台湾の親からすれば、子どもを叱るときに「法律で禁止されているのよ!!」という言い方で叱りやすいということでもあるんでしょうかね~?? 

佐田友浩樹弁護士

佐田友浩樹弁護士

黒田日本外国法事務律師事務所

京都大学法学部を卒業後、大手家電メーカーで8年間の勤務の後、08年に司法試験に合格。10年に黒田法律事務所に入所後、中国広東省広州市にて3年間以上、日系企業向けに日中英の3カ国語でリーガルサービスを提供。13年8月より台湾常駐、台湾で唯一中国語のできる弁護士資格(日本)保有者。趣味は月2回のゴルフ(ハンデ25)と台湾B級グルメの食べ歩き。