ニュース 電子 作成日:2025年10月9日_記事番号:T00124568
AI(人工知能)サーバーなど電子機器受託生産大手の▽広達電脳(クアンタ・コンピューター)、▽緯創資通(ウィストロン)、▽緯穎科技服務(Wiwynn)、▽英業達(インベンテック)──が8日発表した9月の連結売上高は、いずれも同月として過去最高だった。AIサーバーの力強い需要を反映した。クアンタやウィストロンは、台湾や米国、メキシコで、AIサーバー生産能力を拡大する計画だ。9日付経済日報などが報じた。

クアンタは、サーバー関連製品の売上高構成比が60%以上で、うちAIサーバーは50%を占めると説明した。第4四半期(10〜12月)のAIサーバー出荷台数は前期を上回る予測だ。
クアンタの9月の連結売上高は前月比20.5%増、前年同月比18.7%増の1841億900万台湾元(約9200億円)だった。ノートパソコン出荷台数は460万台で、前月比12.2%増加、前年同月比6.1%減少した。第3四半期(7〜9月)の連結売上高は前期比1.8%減、前年同期比16.7%増の4952億5800万元で、同期として過去最高だった。ノートPC出荷台数は1270万台で、前期比5.0%増加、前年同期比0.8%増加した。通年のノートPC出荷台数は前年比10%増加すると予測した。
第1~3四半期(1〜9月)の連結売上高は前年同期比49.5%増の1兆4850億元で、過去最高だった。
■ウィストロン、売上高2倍に
ウィストロンの9月の連結売上高は前月比17.8%増、前年同月の2.1倍の2034億3700万元だった。5カ月連続でクアンタを上回った。ノートPC出荷台数は220万台で、前月比横ばいで、前年同月比15.8%増加した。デスクトップPCとモニター・ディスプレイはいずれも90万台で、前月より10万台多かった。
ウィストロンの第3四半期の連結売上高は前期比3.0%増、前年同期比2.1倍の5678億500万元で、過去最高だった。ノートPC出荷台数は640万台で、前期比8.5%増加、前年同期比23.1%増加した。第4四半期のノートPC出荷台数は前期をやや下回るが、通年では前年比10%増加する予測だ。
第1~3四半期の連結売上高は前年同期比94.9%増の1兆4656億元で、過去最高だった。
■27年まで見通し
ウィストロン傘下の緯穎科技の9月の連結売上高は前月比10.1%減、前年同月の2.5倍の863億1700万元だった。
第3四半期の連結売上高は前期比20.9%増、前年同期の2.7倍の2668億2400万元で、過去最高だった。
第1~3四半期の連結売上高は前年同期の2.7倍の6582億2300万元で、過去最高だった。
洪麗寗・董事長は先日、主な顧客がAIインフラ投資を拡大しており、AIサーバー需要は2027年まであり、工場をどんどん建てないと追いつかないと語っていた。
■インベンテック、7.7%増収
インベンテックの9月の連結売上高は前月比1.2%減、前年同月比7.7%増の605億6100万元だった。ノートPC出荷台数は190万台で、前月比5.6%増加、前年同月比5.6%増加した。
第3四半期の連結売上高は前期比5.5%減、前年同期比7.6%増の1762億8600万元で、同期として過去最高だった。ノートPC出荷台数は540万台で、前期比3.6%減少、前年同期比3.8%増加した。
第1~3四半期の連結売上高は前年同期比15.9%増の5198億9700万元だった。
インベンテックは、第4四半期のノートPC出荷台数が前期よりやや減少する見込みだが、通年では前年比3〜5%増加すると予測した。
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