2013年世界医療機器市場の発展動向


リサーチ 経営 台湾事情 その他 2013年7月8日

ヘルス&ビューティ業界

2013年世界医療機器市場の発展動向

記事番号:T00044599

世界医療機器市場は発展の可能性あり 新興市場への積極的戦略が可能

 BMIの統計によると、2012年世界医療機器の市場規模は3046億ドルであり、2015年には3684億ドルに達すると予測され、2012ー2015年の予想複合成長率は6.5%である。2012年において、45.7%のシェアを占めているアメリカ地域は依然として、世界第1位の医療機器市場であり、25.7%のシェアを占めている西ヨーロッパは世界第2位の市場であるが、欧州債務危機により、世界シェアと成長幅は顕著に大幅衰退している。一方、新興国市場は力強い成長を見せている。2012-2015年の予想成長率が12.1%に達する中東ヨーロッパは最も成長幅が大きい地域であり、中東とアジア太平洋地域は欧米より高い9.9%と8.7%の成長率を示している。そこにあるビジネスチャンスの評価及び把握する価値はある。

 また、2012年までの上位10位の医療機器市場は:アメリカ・日本・ドイツ・イギリス・中国・フランス・イタリア・カナダ・ロシア・オーストラリアであり、2012年の上位10位の医療機器市場はアメリカ・日本・ドイツ・中国・フランス・イギリス・イタリア・カナダ・ロシア・韓国である。この二年間の世界ランキングは大きいな変化がある。中国は一躍世界第3位の市場となり、韓国も上位10位に入り、これからの市場の変化を注目し続ける必要がある。

 全体を言うと、世界医療機器の革新・開発の力になるベンチマーク企業が数多くあるアメリカは世界最大の単一医療機器市場である。2012年での医療機器市場の規模は1,204億ドルと示し、2012-2015年の予想複合成長率は5.3%になると予測されている。そして、経済回復と高齢者及び慢性病患者が年々増加していることから、今後の医療機器市場は強気見通しを示しており、これからはアメリカの市場需要を注目し続け、戦略を練る方が良いだろう。

 続いては、2012年の世界医療機器市場に10.3%のシェアを持っている日本である。高齢者人口の増加で長期医療ケアの需要が増加しているが、日本の景気低迷とデフレ、円安により、2012-2015年の予想複合成長率は約-0.38%である。日本の医療機器市場を分析すれと、整形外科とインプラント製品の輸入額が年々増加していることが分かる。超高齢化社会に伴い、今後、整形外科とインプラント製品及び患者補助製品の需要は更に増加し、高い成長率はこれからも続いていくと予測されている。

 シェアの7.6%を占めているドイツは世界第3位の医療機器市場であり、市場規模は233億ドルである。ドイツは他の西ヨーロッパ諸国のように欧州債務に影響されてなく、経済も安定しているため、西ヨーロッパでは比較的注目されている市場である。他に注目すべきなのは、世界医療機器市場ランキングで、2011年の5位から4位に上がった中国である。中国の一人当たり医療支出はまだ低いが、近年、力強い成長を見せており、これから政府の医療革新と十二次五カ年計画により、医療機器の購買頻度向上が予見されており、既に世界企業の重点市場になっている。

 

高齢化社会の需要が医療機器のビジネスチャンスとなる

 Espicom BMIの市場レポートは医療機器製品を以下六項目に分けている。消耗品(Consumables)、画像診断装置(Diagnostic imaging)、歯科装置(Dental products)、整形外科・インプラント製品(Orthopaedic and Prosthetic)患者補助製品(Patient aids)、その他の装置(Other)。

 2012年の医療機器の製品項目構成を分析すれと、以下のことが分かる。その他の装置が占めた割合が一番大きく、約27.9%もある。この項目は、他の五つの項目と異なり、様々な製品を含む。その次は、26.8%の割合を占める画像診断装置であり、割合が一番大きい単一製品の項目でもある。新興国市場の医療インフラが積極的に建設されているのは、この製品の割合が高いからである。続いては、消耗品と高齢者の需要に応じて、ますます重要になっている患者補助製品であり、それぞれは15.1%と12.0%の割合を占めた。それからは11.3%の整形外科・インプラント製品と6.8%の歯科装置である。

 上記で述べたように、中国と他の新興国の購買が一旦終わると、画像診断装置の成長率は徐々に遅くなることが分かる。しかし、高齢化社会の需要により、高齢者と関係のある整形外科・インプラント製品及び患者補助製品は将来、成長の速い製品項目となる。

総括

 2012年を振りかえると、世界医療機器市場の構造と成長率は経済成長に引っ張られて大きな変化が起きたことが分かる。景気減速のため、日本と西ヨーロッパの医療機器市場は衰退しており、為替差益が一番大きなショックを受けており、年度の時価総額に影響を与えた。同時に、これらの地域の高齢者人口が持続的に増加しているため、ヘルスケアへのニーズは増加している。今後も景気減速が続くため、各国が医療支出の合理性を更に慎重に判断し、保険給付の縮小で対応することになるだろう。従って、世界医療機器産業の変化に対応するために、これからは経済政策と保険給付の変化を形勢観望すべきである。

 不確定性の高い西ヨーロッパと日本に対して、新興国の高度経済成長は医療機器に対する需要が増加している。新興国である中国、インド、ASEAN諸国などの経済が徐々に好転していることにより、政府は医療インフラの改善政策を提出し、民衆も自己健康を意識するようになり、医療機器への需要が増加し、医療機器市場も拡大した。今後も、新興国市場が最も可能性を秘めている市場であり、東南アジア、中南アメリカ、中東ヨーロッパなどの世界企業に注目されているので、今後もそこにあるビジネスチャンスを見つけ、把握していくべきである。

 また、医療市場は活発に発展しており、民生の維持と促進のために、人々の命と大きく関連する医療機器は、厳格な管理が必要である。近年、医療機器に係る規制・制度を修正したのは欧米だけではなく、中国も医療機器に係る管理制度を調整した。全体的に言えば、国際組織も各国政府も、医療機器に係る規制・標準を、更に厳しい技術と管理が要求される方向に修正し続けている。これからの一年で、以下のことに注目すべきである。ISO 13485: 20XXのバージョンアップの進展、EUの医療機器規制の進展、中国の国家食品薬品監督管理総局の政策、日本の薬事法に対する修正姿勢、医療機器監督管理条例など。

 

 今後は、徐々に増加してくる新興国市場のニーズに応じ、頻繁になる医療機器の貿易と需要の増加に対して、積極的に医療機器の規制を調整すべきである。需要とビジネスチャンスを把握するほか、ターゲット市場の医療機器規制を理解し、迅速に対応することこそが、その市場に早めに進出できるコツである。

 

出典:工研院産経中心(2013年4月)

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