記事番号:T00000072
● モテる経営者の落とし穴
3年前独立し事業をはじめた秋葉氏は、ある時期を境に何故か突然モテる様になった。
スナックやクラブに行っても、お触りなしの店なのに、小姐が寄ってきてキスを求められたり、小姐自ら自分の胸に手を持ってゆくのである。
帰る時には「○○で待ってて」とメモを貰い、楽しんだ事も一度や二度ではない。
仕事中でも、営業訪問に行った先の秘書や、女性担当者等、初めて逢った女性でも先方からモーションがあり、モテまくるのであった。
また、今まで特に何も感じていなかった女性社員や古くから知り合いだった女性の友人からも言いよられたりするのである。
秋葉氏はサラリーマン時代は体型には自信が有り、オシャレであったが起業後はなりふり構わず努力を続けてきたため、不健康な生活をしていたので、外観もそれなりにくたびれてきていた。
新しい服や靴等もここ数年購入した事が無く、見かけは何も変わっていないどころか、年をとり太った分、以前より悪くなっている筈である。
秋葉氏には、なぜ急にモテる様になったかはわからなかったが、最近事業の方も軌道に乗り、少し余裕ができてきたという事もあり、現在の環境を謳歌していたのだった…
● 事業と異性
私も含めて多くの創業経営者を見ていると、事業が軌道に乗ってきた経営者達は例外無く異性を引きつける魅力があるようです。
事例の様に「オシャレになった」「体が引き締まってきた」「やさしくなった」等の変化はないのですが、異性を引きつけるように、何かが変わるようです。
しかし、この時に注意すべき事は「異性に溺れてはいけない」ということです。
この時期に異性に溺れる人は、なぜか決まって事業の成長が止まったり、経営が危なくなったりします。
これは私の仮説で検証はしていないのですが、「事業経営に使うパワー(或は能力)と異性に使うパワーは同じではないか」と考えています。
事業が上手くいき始めると、何かのパワーが増え異性を引きつけるフェロモンを出し、異性から見ると魅力的に映るのではないでしょうか?
ここで異性にパワーを使うとビジネスに使うパワーが少なくなってしまうのでビジネスが上手くゆかなくなるのではないかと思っています。
せっかく、苦労して立ち上げた事業の成長を捨てるか、一時的なハーレムを過ごすかは、全て貴方次第です。
ワイズコンサルティング 吉本康志