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焼き鳥居酒屋「鳥貴族」、台北市でQ3出店へ(トップニュース)/台湾


ニュース 商業・サービス 作成日:2024年3月5日_記事番号:T00114039

焼き鳥居酒屋「鳥貴族」、台北市でQ3出店へ(トップニュース)/台湾

 焼き鳥居酒屋チェーン「鳥貴族」を展開する鳥貴族ホールディングスは4日、第3四半期(7〜9月)に台北市内で鳥貴族の台湾1号店をオープンすると発表した。養鶏や外食事業を手掛ける大成集団(大成グループ)との合弁で、100席規模の旗艦店となる。年内に台北市で3店出店し、2025年に台中市にも出店する計画で、今後3年で20~25店を目指す。大倉忠司・代表取締役社長CEOは、海外1号店に台湾を選んだのは、親日に加え、焼き鳥店が浸透しているからだと期待感を示した。

/date/2024/03/05/00torikizoku02_2.jpg鳥貴族の大倉社長(左)と都城実業の韓家寅・都城実業董事長(右)が合弁契約を締結した(YSN撮影)

 鳥貴族の大倉社長と大成長城企業のグループ会社、都城実業(シティーチェーンフード)の韓家寅・董事長は4日、台北市内で合弁契約を締結した。4月に折半出資で合弁会社、鳥貴成を設立する予定だ。資本金は6500万台湾元(約3億円)。合弁会社の董事長は韓家寅氏が務める。

国産鶏肉にこだわり

 鳥貴族は、全品328円均一(税込360円)の焼鳥屋チェーン。現在は日本全国で635店舗を展開している。

/date/2024/03/05/00menu_2.jpg鳥貴族の料理イメージ(大成集団提供)

 5日付経済日報などによると、今年は台北市の信義区、大安区、中山区に出店する予定だ。客単価は500台湾元(約2400円)を想定している。20~40歳の男女やファミリーがターゲットだ。

 大成集団の韓家宇・董事長は、鳥貴族は食材の国産化にこだわっており、台湾では台湾産の鶏肉を提供すると語った。大成集団副総裁の韓家寅・都城実業董事長は、たれなど一部は輸入するので、価格は日本より多少高くなるが、円安でコストパフォーマンス(CP)は最強だと話した。

 焼き鳥の味付けは日本と同様、たれ、塩、スパイシーの3種類。大倉社長は、今後、大成集団と協議し、台湾独自の味付けを提供する可能性もあると述べた。

日本企業と提携経験

 大倉社長は、大成集団が有するサプライチェーンや飲食店運営の実績・知見を生かし、台湾の店舗展開を進めたいと述べた。台湾では当初、直営店を展開するが、今後フランチャイズ(FC)展開や、焼き鳥のテイクアウト専門店も考えていると語った。

/date/2024/03/05/00dachan02_2.jpg韓家寅・都城実業董事長(右3)は、鳥貴族は親しみやすい価格で最高のチキンフードを提供しており、大成グループと同じ信念で、大いに共感していると語った(YSN撮影)

 韓家寅・都城実業董事長は、大成集団は飼料、ブロイラー、鶏卵が台湾市場シェア首位で、安心で健康的、おいしい食肉を消費者に提供できると説明した。

 大成集団は1957年設立。養鶏から食肉加工まで一貫して手掛ける。「新宿とんかつさぼてん」をはじめ、日本や米国などの飲食店ブランドを数多く展開している。

 昨年の売上高は1108億元、外食事業は30億~40億元で、売上高構成比は3%ほどだが、黒字化している。

 大成集団の韓家宇・董事長は、大倉社長の息子はスマイルアップ(旧ジャニーズ事務所)所属の男性アイドルグループ、SUPER EIGHT(スーパーエイト)のメンバー、大倉忠義さんで、日本でとても有名だと語った。

 

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