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TSMC南科にも2ナノ工場か、AI需要で【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2024年7月1日_記事番号:T00116147

TSMC南科にも2ナノ工場か、AI需要で【図表】(トップニュース)/台湾

 半導体業界のうわさによると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の2025年設備投資は前年比12.5〜14.3%増の320億〜360億米ドルとなり、過去最高を更新する見込みだ。TSMCが25年に量産を開始する予定の2ナノメートル製造プロセスは、米アップルをはじめ、AI(人工知能)半導体に採用される見通しだ。2ナノ工場は、新竹県宝山郷や高雄市楠梓区のほか、南部科学園区(南科)でも計画しており、8基以上になるとみられている。1日付経済日報が報じた。

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 TSMCは、市場のうわさにはコメントせず、2ナノの進捗(しんちょく)や設備投資については4月の業績説明会で説明した通りとコメントした。

 TSMCは、顧客の2ナノ需要が予想以上に強いため、南科でも生産能力を拡充する計画のようだ。2ナノの初回の生産能力は、既にアップルが確保している。アップル以外の顧客もAI半導体に採用する計画だ。TSMCは、オランダの半導体製造装置大手、ASMLの極端紫外線(EUV)露光装置を納入するとみられている。

 TSMCの魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長は6月の株主総会の後、報道陣に対し、過去3年で設備投資1000億米ドルの計画を達成したと語った。今後のAI需要を楽観しており、設備投資や生産能力を慎重に計画すると述べた。

 TSMCは4月の業績説明会で、設備投資と生産能力は長期的な需要を基に計画しており、24年の設備投資は280億〜320億米ドルの間の予定と説明していた。

2ナノ南科工場、25年末にも

 TSMCは25年に2ナノ「N2」を、26年に強化版の「N2P」、「N2X」をリリースする予定だ。

 業界では、TSMCの2ナノ工場は、新竹科学園区(竹科)宝山用地(新竹県宝山郷)第4期、南科楠梓園区第2期のほか、南科でも計画しているとみられている。竹科宝山の第1工場は今年4月に設備を搬入した。高雄工場は早ければ25年第3四半期(7〜9月)に設備を搬入する予定だ。南科は、25年末〜26年に量産を開始すると予想されている。

 中部科学園区(中科)では、1.4ナノ工場を建設するとみられている。

 

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