ニュース 自動車・二輪車 作成日:2024年7月5日_記事番号:T00116248
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は4日、輸入高級セダン「カムリ」の新モデルを発表した。ハイブリッド(HEV)版は112万9000台湾元(約560万円)から、前モデルと比べ最大10万1000元(9%)値下げした。蘇純興・総経理は、円安でトヨタ本社の同意を引き出すことに成功し、値下げして割り当て台数を拡大したと説明した。5日付経済日報などが報じた。
蘇・総経理(左)は、和泰汽車は台湾生産から輸入に切り替えており、為替相場を価格に反映できると語った(4日=中央社)
カムリの年間販売目標は、従来予測の3600台から、6000台に引き上げた。カムリは6月中旬に予約受付を開始し、発表までの事前予約が1000台に上った。7月も1000台以上が見込まれ、年末までに割り当て台数6000台を売り切る構えだ。
新型カムリは外装・内装に加え、予防安全機能のトヨタ・セーフティ・センス(TSS)3.0を搭載するなど、全面的にアップグレードした。ガソリン車の入門モデルは98万5000元からで、前モデルと比べて6%値下げした。
蘇・総経理は、近年のスポーツ用多目的車(SUV)人気で、大型セダン市場が縮小する中、他社がセダンから撤退し、カムリは中大型セダン市場をほぼ独占していると語った。
34年ぶり円安元高
4日の日本円相場は一時1円=0.2台湾元目前、1元=5円に迫り、34年ぶりの円安元高水準を付けた。対米ドル円相場は、1米ドル=162円に迫り、1986年12月以来、37年半ぶりの円安ドル高水準となった。
蘇・総経理は、トヨタは円安で利益が増加しており、サプライチェーン(供給網)は正常化しつつあると語った。車載用半導体不足が解消して、今年は納車待ちが解消したものの、市場規模には限りがあるので、円安を利用して値下げし、販売を促進すると説明した。
蘇・総経理は、今年の台湾市場全体の新車登録台数45万台の予測に変更はないと語った。
新車発売と値下げで競争激化
今夏の新車販売市場は、新車発表と値下げ合戦で、白熱化している。
自動車大手、裕隆集団傘下の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は6月13日、英MGブランド初の台湾生産純電気自動車(BEV)のスポーツ用多目的車(SUV)「MG4」を発売した。傘下の裕隆日産汽車は、輸入クロスオーバーBEV「アリア」を7月下旬に発売する予定だ。
台湾馬自達汽車(マツダ台湾)は輸入セダン「マツダ3」など3車種の25年モデルを、期間限定で最大で実質8万元値下げする。
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