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ネット上で性被害、6割が経験【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2024年7月17日_記事番号:T00116452

ネット上で性被害、6割が経験【図表】(トップニュース)/台湾

 衛生福利部(衛福部)保護司が16日初めて発表した調査によると、インターネット上で性に関する被害に遭ったことがあると59.4%が回答した。セクシャルハラスメント(セクハラ、性的嫌がらせ)被害が48.5%で最も多く、次いで誹謗中傷、個人の特定・付きまといが多かった。衛福部は、誰もが当事者になり得ると指摘し、ネット上での性的被害を防ぎ、被害者を守るため、法整備と社会の啓蒙活動を強化すると表明した。17日付自由時報などが報じた。

/date/2024/07/17/00harassment_2.jpg衛福部は、性的な画像・動画の削除要請は累計1150件あり、被害者は18~24歳が最も多く、成人が78%、児童が22%と説明した(16日=中央社)

 調査は2023年10月14日〜11月10日までネット上のアンケート形式で行われ、18〜74歳の5030人の回答を得た。

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 ネット上の性に関する被害は、セクハラの48.5%が最多で、▽誹謗中傷、26.0%、▽個人の特定・つきまとい(ストーキング行為)、21.8%、▽言論・表現の制限、11.7%、▽性的な画像・動画の盗撮・不正取得・脅迫など、10.4%──と続いた。

 被害を受けたネット環境は、通信アプリ・交流サイト(SNS)が70.4%で最も多かった。次いで、▽マッチングアプリ、25.2%、▽ゲーム、10.2%、▽動画配信プラットフォーム、10.2%、▽成人向けサイト・ネットコミュニティー、9%──の順だった。

61%が泣き寝入り

 被害者のうち、61%は誰にも助けを求めておらず、助けを求めた人はわずか39%だった。助けを求めた相手は、同級生が78.8%で最も多かった。家族や親戚は25.1%、ネット上の友人・他者は17.2%、父母は12.2%だった。

 被害を受けた人の84.5%が、不安や睡眠障害、パニック発作などの症状があり、心身にストレスを受けたと回答した。

 調査プロジェクトリーダー、国立暨南国際大学(南投県)の社会政策・社会工作学系の王珮玲・教授は、ネット上の性に関する被害は、現実社会と同様、多くの人が経験しており、被害者の痛みも、現実社会の性暴力と変わらないと指摘した。

 

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