ニュース 電子 作成日:2024年8月22日_記事番号:T00117108
経済部は21日、米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が台南市と高雄市に研究開発(R&D)センターを設置すると発表した。台湾企業33社や大学が提携する。投資額は86億4000万台湾元(約400億円)で、経済部のグローバル企業と台湾企業の共同での研究開発を支援する「全球研発創新夥伴計画(グローバルイノベーションパートナーシップイニシアチブプログラム)」で33億1000万元を補助する。AI(人工知能)アイランド構築に向け、産官学連携で投資150億元を呼び込み、AI人材を1000人以上育成する計画だ。22日付経済日報などが報じた。
経済部は、AMDの先進技術と台湾メーカーの製造力の強いタッグで、世界をリードすると説明した(経済部リリースより)
AMDの王啓尚(デビット・ワン)シニアバイスプレジデントらが訪台し、20日に黄偉哲・台南市長や陳其邁・高雄市長を訪問したのに続き、21日に郭智輝・経済部長を訪問した。郭・経済部長に対し、台南市と高雄市にR&Dセンターを設置し、台湾の大学や企業と提携すると伝えた。郭・経済部長は、AMDの投資を歓迎しており、台湾はAIアイランド化で、重要な役割を果たすと述べた。
経済部は7月下旬、AMDの「全球研発創新夥伴計画」を承認した。期間は3年。グローバル人材200人を含む400人を雇用する計画だ。研究テーマは、▽AI、▽シリコンフォトニクス(SiPh)、▽ヘテロジニアス・インテグレーション(異種統合)──。R&Dセンターは当初1カ所の予定だったが、研究テーマが複数あるため、それぞれ拠点を設けることにした。台南市では国立成功大学と、高雄市では国立中山大学と国立陽明交通大学と提携する。
黄・台南市長は、帰仁区の沙崙智慧緑能科学城(沙崙スマートグリーンエネルギーサイエンスシティー、SSGESC)に設置すると示唆した。国家科学・技術委員会(国科会、NSTC)が沙崙スマートグリーンエネルギーサイエンスシティーにAI産業発展センターを設置する計画だ。
高雄市政府経済発展局の廖泰翔・局長は、高雄市北部の亜洲新湾区(アジア・ニューベイエリア)に設置する計画だと説明した。
スパコン設置か
AMDの計画にスーパーコンピューターは含まれていなかったことから、AMDは自社単独か海外企業と協力してスパコンを設置するとみられている。
グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勲)最高経営責任者(CEO)は、高雄市のAI専用スパコン「Taipei-1」に続き、スパコン2基目を設置する考えを示している。
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