ニュース 自動車・二輪車 作成日:2024年9月12日_記事番号:T00117486
台湾中油(中油、CPC)は11日、自社開発のソフトカーボンを負極材として使用した電動バイク用バッテリーを発表した。早ければ年末に、同社バッテリー対応の電動バイクと料金プランを発表すると説明した。バイク最大手、三陽工業(SYM)が採用するようだ。CSCは、バッテリー交換ステーションを台南市に22軒、25年末~26年初めに高雄市に100軒以上設置し、その後、他の直轄市に広げる計画だ。12日付電子時報などが報じた。
CPCは、CPCがバッテリーを提供すれば、バイクメーカーはバイクの研究開発(R&D)に専念できると説明した(CPCリリースより)
CPCは、台湾生産比率85%以上の台湾製(メードイン台湾、MIT)バッテリーで、▽20分で80%充電できる、▽急速充電でも3500回充電できる長寿命、▽充電時の温度上昇幅を抑制し、安全性向上──のメリットがあると説明した。
CPCは、現行のバッテリー(三元系リチウムイオン電池)では、満充電まで2〜4時間かかるため、満充電される前に使用され、頻繁に交換しなければならないと指摘した。
黄偉哲・台南市長は、CPCのバッテリーを搭載した電動バイクに乗車し、ネットゼロ(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を呼び掛けた(CPCリリースより)
台湾製で価格競争力
SYMの呉清源・董事長も協力企業として発表会に出席し、電動バイクのバッテリーはコストの50%を占めており、台湾生産のバッテリーを採用すれば、価格競争力が向上すると語った。
SYMは、2025年に発表する予定の電動バイク「NX1」に採用するほか、SYMの電動バイクのバッテリーをCPCのバッテリーに切り替えていくようだ。
CPCは、宏佳騰動力科技(AEONモーター)や中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)とも協議していると明かした。
高雄でソフトカーボン工場計画
CPCは、高雄市の林園工業区に、ソフトカーボン工場を設置する計画だ。28年に稼働する予定で、年産量は5000トン。工場建設費用は100億台湾元(約440億円)以上とみられている。
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