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鴻海EV新モデル来月発表、大型SUVか【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2024年9月25日_記事番号:T00117678

鴻海EV新モデル来月発表、大型SUVか【図表】(トップニュース)/台湾

 電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)は24日、年1回の成果発表会、鴻海科技日(鴻海テックデー、HHTD)を10月8〜9日に開催し、新たな電気自動車(EV)プロトタイプ「モデルD」を発表すると予告した。フェラーリやマセラティなどのデザインを手掛けるイタリアのピニンファリーナが設計で協力する。モデルDは、鴻海のEVとして7モデル目で、大型スポーツ用多目的車(SUV)かミニバン(多目的乗用車、MPV)とみられている。25日付経済日報が報じた。

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 鴻海は24日、フェイスブック(FB)などのSNS(交流サイト)にショート動画を投稿し、10月の鴻海テックデーで、ピニンファリーナと共同設計したモデルDを発表すると明かした。業界関係者は、公開された動画を基に、大型のSUVかミニバンタイプになると予想した。

 ピニンファリーナはイタリアで1930年に設立された。SUVや高級セダン、中小型セダンやEV、ハイブリッド車(HEV)など各種自動車の設計・エンジニアリングを手掛けている。

 鴻海が21年10月に発表したビジネス用高級セダン「モデルE」もピニンファリーナと共同開発していた。

モデルB、年末にも予約開始

 鴻海は、自動車大手の裕隆集団とEVオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)を推進し、これまでにSUVや高級セダン、バス、商用バンなど、6モデルのプロトタイプを発表している。

 SUV「モデルC」は、裕隆集団の納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)が「ラクスジェンn7」に採用し、納車が進んでいる。1〜8月の新車登録台数は5115台に上った。9月以降も1000〜1200台の納車が見込まれる。

 電動バス「モデルT」は、▽台北市、▽新北市、▽台中市、▽台南市、▽新竹県市、▽嘉義県市、▽彰化県、▽台東県、▽離島の金門県──の路線バスなどに採用された。海外からも需要があり、鴻海と裕隆集団の合弁会社で、EVのCDMS(設計・製造受託サービス)を手掛ける鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)は、今年4月に南部科学園区(南科)橋頭園区(高雄市橋頭区)で新工場を着工した。25年に完工予定で、初期は年産能力500台、28年までに1000台まで引き上げる目標だ。

 早ければ年末に、5人乗りクロスオーバーSUV「モデルB」量産モデルの予約販売を開始する。

 鴻海は、25年に米国でEVを発売する予定だ。日本と東南アジアにも進出する計画だ。

インドでEV部品生産へ

 鴻海はインドでまずEV部品の生産を進める。鴻海の劉揚偉・董事長によると、EV関連のインド投資は既に100億米ドルを超えた。

 劉・董事長は先日インドメディアのインタビューで、インド南部タミルナードゥ州の産業当局とバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)での提携を協議していると明かしていた。

 鴻海とステランティス合弁のIC設計会社の鴻軒科技(シリコンオート)は、インド南部カルナータカ州のバンガロールに、研究開発(R&D)センターを設置した。車載用マイクロコントローラー(MCU)やシステムオンチップ(SoC)を主に手掛ける会社で、エッジコンピューティングや先進運転支援システム(ADAS)など車載用半導体のトータルソリューション提供を目指す。ステランティスは、仏プジョーやイタリアのアルファロメオ、米ジープなど欧米の有名ブランドを傘下に持つ。

 

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