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TSMC「AI需要は極めて強い」、今後5年を楽観【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2024年10月18日_記事番号:T00118140

TSMC「AI需要は極めて強い」、今後5年を楽観【図表】(トップニュース)/台湾

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長は17日の業績説明会で、AI(人工知能)需要はクレイジーなほど強く、リアル(実際の需要)だと語った。AIブームは実体のないバブルと不安視する市場の見方に対し、画像処理半導体(GPU)大手、米エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勲)最高経営責任者(CEO)に続き、AI需要に強気な発言を繰り返した。2024年の売上高予測は前年比30%増加と、2度目の上方修正を行い、今後5年は期待できると語った。18日付経済日報などが報じた。

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 魏・董事長は、AI需要は始まったばかりで、今後数年続くと語った。TSMCは、ハイパースケールデータセンター(大規模データセンター)など、ほぼ全てのAI事業者と協力関係にあり、最新の状況を幅広く把握できると説明した。

 TSMCは、下半期(7〜12月)のAI需要は極めて強く、3ナノメートルと5ナノの先進製造プロセス稼働率を押し上げると説明した。2ナノ需要は3ナノより強く、AIサーバー向けのA16(1.6ナノに相当)需要も強いと語った。

 AI半導体向け先進パッケージング(封止)技術、チップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS、コワース)について魏・董事長は、顧客の需要が力強く、生産能力を前年の2〜3倍に増強したが、需要に追い付いていないと説明した。

 証券会社は、先進パッケージングの供給不足は26年まで長引く可能性があると予想した。

■54%増益

 TSMCが17日発表した第3四半期(7〜9月)の連結売上高は、前期比12.8%増、前年同期比39.0%増の7596億9000万台湾元(約3兆5000億円)だった。粗利益率は57.8%で前期比4.6ポイント上昇、前年同期比3.5ポイント上昇した。純利益は前期比31.2%増、前年同期比54.2%増の3252億6000万元で、初めて3000億元台に乗った。

 製造プロセス別の売上高構成比は、▽3ナノ、20%、▽5ナノ、32%、▽7ナノ、17%──で、7ナノ以降の先進プロセスが69%を占めた。

 製品別では、ハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)が51%で、▽スマートフォン、34%、▽IoT(モノのインターネット)、7%、▽車載向け、5%、▽消費者向け電子製品、1%──だった。

 今年の設備投資は300億〜320億米ドルで据え置いた。来年の設備投資はまだ計画しておらず、今年を上回る可能性があると説明した。

 第4四半期(10〜12月)の売上高は、前期比13%増、前年同期比35%増の261億〜269億米ドルで、過去最高を更新すると予想した。

 

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