ニュース 商業・サービス 作成日:2024年10月24日_記事番号:T00118238
食品最大手、統一企業(ユニプレジデント・エンタープライゼズ)は23日、インターネット通信販売サイト「PCホーム」を運営する網路家庭国際資訊(PCホームオンライン)が実施する第三者割当増資を引き受け、株式6170万株を取得すると発表した。出資比率30%の筆頭株主となる。時期は未定。統一集団は、書籍などのインターネット通信販売サイト大手、博客来に加え、ヤフー奇摩を買収するなど、電子商取引(EC)事業を拡大している。24日付経済日報などが報じた。
PCホームは、12月19日に臨時株主総会を開き、承認を得る予定だ。PCホームの23日株価終値の31.75台湾元(約151円)で計算した場合、統一企業の出資額は19億5800万元となる。
■PCホーム、6四半期連続赤字
PCホームは1996年設立。かつては台湾のEC最大手だったが、現在の市場シェアは約10%まで低下した。台湾のEC市場規模は5000億元以上で、最大手のmomo購物網はシェア30%。シンガポールの蝦皮購物(ショッピー)や韓国のクーパン(Coupang)など海外勢の参入で競争が激化している。
PCホームの上半期(1〜6月)連結売上高は前年同期比6.1%減の181億400万元で、純損失は1億8100万元だった。第2四半期(4~6月)の純損失は1億500万元で、赤字は6四半期連続となった。
■ネット・リアルの融合
統一企業は今年2月、大手ポータルサイトの「ヤフー奇摩」を運営する雅虎資訊(ヤフー台湾ホールディングス)を買収すると発表し、9月19日に80%出資の合弁会社を設立したと発表した。投資額は1億米ドル。ヤフー奇摩は、インターネット通信販売サイトやオークションサイトを手掛けており、今後もヤフー奇摩ブランドを使用する。
統一集団は、傘下にコンビニエンスストア最大手のセブン‐イレブン、量販店最大手の家楽福(カルフール)などの実店舗もある。
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