ニュース 商業・サービス 作成日:2024年12月20日_記事番号:T00119251
スーパーマーケット最大手、全聯福利中心(PXマート)が台中市大肚区で建設中の第2倉庫で19日午後1時24分、火災が発生した。空調設備工事の作業員など9人が死亡し、8人が負傷した。3階での溶接作業中に、火花が隙間から地下室に落ち、塗料や接着剤などのガソリン混合物に引火したことが原因とみられる。台中市政府は同日、工事停止を命じ、建築法違反などで罰金を科す方針だ。20日付中国時報などが報じた。
全聯の台中倉庫は黒煙が上がり、彰化県や雲林県からも見えるほどだった(19日=中央社)
建設中の全聯の台中大肚第2倉庫は、地上4階、地下1階建てで、延べ床面積は8700坪。来年末に稼働する予定だった。火災発生当時、冷蔵や空調設備などの工事で、台湾籍や外国籍の作業員30人以上が現場で働いていた。
同日午後1時24分、地下室で突然火が上がり、わずか数分で火の海となり、煙が滝のように広がった。火の勢いが激しく、遠く離れた彰化県や雲林県でも煙が見え、異臭が確認されるほどだった。
消防ははしご車で屋上に避難した14人を救出した(19日=中央社)
消防車48台、消防隊員93人が出動し、救助と消火活動に当たり、夕方に鎮火した。作業員20人近くが屋上やベランダに逃げ込み、午後3時までに19人が救出されたが、3階の窓から飛び降りた外国籍男性(24歳)が死亡したほか、同日夜までに3~4階で8人が遺体で発見された。死亡した9人は、台湾籍7人、外国籍2人。
■供給に影響なし
全聯は、第2倉庫はまだ稼働しておらず、生鮮食品の供給に影響はないと説明した。
施工を担う互益営造の副総経理は19日夜、現場を訪れ、謝罪した。
台中市政府都市発展局は、危険や火災を予防する設備や措置を講じていなかったとして、建築法の違反で1万8000~9万台湾元(約8万6000~43万円)の罰金を科すと説明した。工事停止と改善を命じた。第三者機関が安全と改善対策を確認すれば、工事の再開を申請できる。
台中市政府労工局は、職業安全衛生法違反で3万~30万元の罰金を科す。
台中市政府環境保護局は、空気汚染防制法(大気汚染防止法)違反で、最大500万元の罰金を科すと説明した。
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