ニュース 自動車・二輪車 作成日:2024年12月27日_記事番号:T00119385
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車の戦略パートナー、電気自動車(EV)充電サービス事業者の旭電馳科研(EVギャロップ・モビリティー・システム)は26日、電気料金の値上げを理由に、2025年1月1日から、急速充電ステーション「Uパワー」の電力需要ピーク時(平日午後3~9時)の充電料金を1キロワット時(kWh)当たり13.5台湾元(約65円)に13.4%引き上げると発表した。台湾最大の充電サービス事業者、裕隆集団の「イエス!来電」をはじめ、「EVALUE」、「iチャージング」など同業も値上げに追随する可能性があり、消費者のEV購買意欲に影響する恐れがある。27日付経済日報などが報じた。
彰化県政府は来年1月4~5日にレーシングイベントを開催する。26日、台湾高速鉄路(高鉄)彰化駅で高性能EVを展示した(26日=中央社)
Uパワーの充電料金は、来年以降、電力需要オフピーク時(平日の午後3~9時以外、土曜午前0~6時)は、1kWh当たり6.9元で据え置く。休日(土曜午前6時~午後12時、日曜午前0時~午後12時)は1kWh当たり8.5元で、4.5%値下げする。
Uパワーは今年3月、和泰汽車が1億8150万台湾元(約8億7400万円)を出資し、株式10%を取得すると発表した(旭電馳科研リリースより)
旭電馳科研は、台湾電力(台電、TPC)が10月の電力料金調整で、EV充電施設の電力料金を17%値上げしたためと値上げの理由を説明した。休日の充電料金を引き下げ、利用時間の分散を図り、電力供給の負荷を緩和すると説明した。
Uパワーの今年5月の充電量は100万kWhだったが、11月は170万kWhと、半年で70%増加した。
Uパワーの充電ステーションは2022年4月に稼働した。24年11月時点で、台湾各地36カ所にあり、25年の春節(旧正月、2025年は1月29日)までに40カ所に増やす計画だ。
■同業も値上げ追随か
EV充電料金の値上げについて、「イエス!来電」の裕電俥電(イエス・チャージングサービス)は、市場を注視しているとコメントした。
「EVALUE」を手掛ける華城電能科技(フォーチュン・エレクトリック・バリュー)や「iチャージング」の中興電工機械(中興電、CHEM)は、慎重に検討するとコメントした。
■EV普及の足かせか
業界関係者は、消費者は充電の利便性を重視しており、充電料金値上げの影響は限定的だと語った。
交通部公路局の統計によると、11月末時点のEV登録台数は9万4731台。来年の春節までに10万台まで増える見通しだ。
テスラの充電ステーションアプリ「AmpGo」によると、9月末時点で充電ステーションは2962カ所にあり、23年同期の1664カ所と比べ、78%増加した。充電パイルは9054台で、23年同期の3483台と比べ、74%増加した。
業界関係者は、EVが20台に対し、充電ステーションが1カ所あるが、海外の事例によると、都市部や高速道路では10対1が理想で、28年に実現すると予想した。
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