ニュース その他分野 作成日:2025年1月8日_記事番号:T00119482
行政院主計総処が7日発表した2024年の消費者物価指数(CPI)上昇率は2.18%で、前年比0.31ポイント縮小したものの、3年連続でインフレ警戒ラインの2%を上回った。ただ、野菜と果物、エネルギーを除いたコアCPI上昇率は1.88%に縮小、重要民生物資17品目(米、パン、肉類、サラダ油など)の平均上昇率は0.52%に縮小した。曹志弘・主計総処総合統計処専門委員は、インフレ圧力は緩和しており、25年のCPI上昇率は1.9%となり、2%を下回ると予測した。8日付経済日報などが報じた。
野菜や果物は高値が続いている(7日=中央社)
CPI上昇率は22年以降、2.95%、2.49%、2.18%と、3年連続でインフレ警戒ラインの2%を上回った。一方、コアCPI上昇率は2.61%、2.58%、1.88%と縮小した。重要民生物資17品目は0.52%で、22年の5.02%、23年の4.8%を大きく下回った。鶏卵が値下がりしたほか、小麦粉、牛乳、ティッシュペーパーなどのCPI上昇率が縮小した。
基本分類の7項目では、食物類の24年CPI上昇率が3.69%、医療保健類が3.05%と高かった。衛生福利部(衛福部)が昨年3月、掛号費(日本の初診料・再診料に相当)の上限150台湾元(約720円)のガイドラインを撤廃したことで、一部の医療機関が掛号費を引き上げたことなどが原因だ。
次いで、▽たばこや美容・理容など雑項類、2.21%、▽家賃など居住類、2.19%、▽教育レジャー類、1.60%、▽交通と通信類、0.35%、▽衣料類、0.31%──と続いた。
■12月CPI上昇率2.1%
24年12月のCPI上昇率は2.1%で、前月比0.02ポイント拡大し、前年同月比0.6ポイント縮小した。
24年10月の台風の豪雨の影響が続き、野菜のCPI上昇率が30.69%で、過去3年4カ月で最大だった。果物のCPI上昇率は5.88%だった。
家賃の上昇率は2.61%で、過去28年6カ月で2番目に高かった。
曹・専門委員は、25年1月のCPI上昇率は2.1%を上回ると予測した。春節(旧正月、2025年は1月29日)連休で、タクシーやレジャーが割増料金となるためだ。
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