行政院主計総処が27日発表した統計によると、2024年11月末時点の製造業の未充足求人数（欠員数）は8万9841人、欠員率は3.04％で、前期比0.07ポイント上昇、前年同期比0.59ポイント上昇し、過去2年3カ月で最高だった。欠員率は、企業の人手不足感を表す。主計総処は、AI（人工知能）需要が続き、半導体、情報通信技術（ICT）人材の需要が強いためと説明した。28日付工商時報が報じた。

　工業・サービス業の欠員数は24万6528人で、8月末時点より1508人減少し、前年同期比2万612人増加した。欠員率は2.82％で、前期比0.02ポイント下落し、前年同期比0.21ポイント上昇した。うち工業は10万7371人で、8月末時点よりも1464人増加し、前年同期比1万4092人増加した。うち製造業は、前期比2385人増加し、前年同期比1万7477人増加した。

　製造業のうち、半導体を含む電子部品業の欠員数は2万476人で、前期比1577人増加、前年同期比8061人増加した。欠員率は3.12％で、前期比0.22ポイント上昇、前年同期比1.19ポイント上昇し、過去2年3カ月で最高となった。

　コンピューター・電子製品・光学製品業の欠員数は1万1299人で、前期比958人増加、前年同期比4699人増加した。欠員率は4.42％で、前期比0.32ポイント上昇、前年同期比1.80ポイント上昇し、過去2年3カ月で最高だった。

■不動産業、過去18年で最低に

　サービス業の欠員数は13万9157人で、前期比2972人減少し、前年同期比6520人増加した。欠員率は2.68％で、前期比0.06ポイント下落し、前年同期比0.10ポイント上昇した。

　うち小売業の欠員数は1万6897人で、前期比672人増加し、前年同期比3595人減少した。欠員率は2.48％で、前期比0.10ポイント上昇、前年同期比0.54ポイント低下した。

　宿泊業の欠員数は5447人で、前期比121人増加、前年同期比163人増加した。欠員率は5.65％で、前期比横ばい、前年同期比0.04ポイント上昇した。

　飲食業の欠員数は1万6537人で、前期比1122人増加、前年同期比1691人増加した。欠員率は3.52％で、前期比0.22ポイント上昇、前年同期比0.23ポイント上昇した。春節（旧正月、2025年は1月29日）前の尾牙（忘年会）の会食や、飲食チェーンの新規出店などが、労働力の需要を押し上げた。

　一方、不動産業の欠員数は3717人で、前期比391人減少、前年同期比900人減少した。欠員率は2.69％で、前期比0.23ポイント低下し、前年同期比0.60ポイント低下し、過去18年で最低だった。中央銀行（中銀）が昨年9月に打ち出した住宅投機抑制策などで、住宅需要が鈍いことを反映した。

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