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三大科学園区の24年売上高2割増、AI需要で【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2025年3月13日_記事番号:T00120559

三大科学園区の24年売上高2割増、AI需要で【図表】(トップニュース)/台湾

 国家科学及技術委員会(国科会、NSTC)は12日、▽新竹科学園区(竹科、新竹サイエンスパーク)、▽中部科学園区(中科、中部サイエンスパーク)、▽南部科学園区(南科、南部サイエンスパーク)──の三大科学園区に進出している企業の2024年売上高の合計は、前年比20.73%増の4兆7615億台湾元(約21兆4000億円)で、過去最高を更新したと発表した。特に、人工知能(AI)とハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)需要拡大に伴い、先進半導体や電子製品が貢献した。13日付経済日報などが報じた。

/date/2025/03/13/00sciencepark_2.jpg国科会の呉誠文・主任委員(左4)や三大科学園区の管理局局長が12日の記者会見で、24年売上高などの実績をアピールした(国科会のリリースより)

 それぞれの24年売上高は、▽竹科、1兆5146億元(前年比6.66%増)、▽中科、1兆343億元(10.22%増)、▽南科、2兆2126億元(39.55%増)──だった。

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 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は近年、竹科のほか、中科、南科でも先進製造プロセス工場、先進パッケージング・テスティング(封止・検査)工場を増設している。

■パネルなど光電が回復

 主要産業の24年売上高は、半導体が3兆8085億元で、前年比25.4%増加した。

 液晶パネルなど光電は、4390億元(前年比6.89%増加)だった。国際スポーツ大会の開催が続き、大型パネルの価格が上昇、出荷量が増加した。

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 コンピューターと周辺機器は、2244億元(前年比8.02%増加)だった。クラウドサービスや、AIサーバーの需要が大幅に増加したためだ。

 精密機械は、1450億元(前年比15.03%増加)だった。半導体工場の増設で、電子・半導体関連の設備の販売が増えた。

 通信は、747億元で、前年比25.11%減少した。バイオテクノロジーは、465億元で前年比9.64%増加した。ワクチンなど医薬品や医療機器の輸出が増加した。

■輸出額、3割増

 三大科学園区の24年輸出額は前年比29.57%増の3兆4399億元で過去最高となった。AI需要で、先進半導体や製品などの輸出が増加した。

 輸入額は2兆3974億元で、前年比35.33%増加した。大手メーカーの工場拡張で、設備の輸入が増えた。

■25年も安定成長へ

 国科会は、世界経済は、米トランプ政権の関税政策や貿易制限措置など不確実性が高まり、地政学的リスクがあるものの、先進半導体やAI需要で、科学園区の25年売上高は安定成長が続くと予測した。

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