ニュース 自動車・二輪車 作成日:2025年3月27日_記事番号:T00120821
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は26日の業績説明会で、2025年の新車販売市場規模は、2月4日に発表した予測45万台以上に変わりないと説明した。自動車大手、裕隆集団は同日の業績説明会で、前年を1%上回る46万2000台の予測を示した。1~2月の新車登録台数は6万2579台で前年比12%減少したものの、今年は自動車の買い替えに対する貨物税(物品税)減免措置の最終年で、駆け込み需要が期待でき、各社が下半期(7~12月)に新車発売を予定している。27日付工商時報などが報じた。
和泰汽車は、25年目標の16万5000台は達成できると自信を示した。トヨタの納車待ちは約1万台で、うち▽輸入高級セダン「カムリ」のハイブリッド(HV、HEV)モデル、▽最高級ミニバン「アルファード」──はそれぞれ1000台以上が納車待ちと説明した。レクサスの納車待ちは5000台で、▽輸入高級ミニバン「レクサスLM」、▽輸入高級スポーツ用多目的車(SUV)ハイブリッド「レクサスLBX」──がそれぞれ1000台以上の納車待ちだ。
和泰汽車は26日の業績説明会で、米国の自動車に対する関税引き上げ政策を注視していると説明した(26日=中央社)
トヨタとレクサスを合わせた1~2月の新車登録台数が前年比7.8%増の2万6739台だった。
■「MG ZS」生産再開
裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)の許国興・総経理は、顧客の需要に応じて生産を調整しており、現在は汽車と鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)向けが中心で、今年の受託生産台数は24年と同水準と説明した。
フォックストロンは、裕隆集団と鴻海精密工業の合弁会社で、電気自動車(EV)のCDMS(設計・製造受託サービス)を手掛けている。三菱自動車工業のEVを受託生産するとの報道について許・総経理は、現在は説明できないが、時期が熟せば適時報告すると述べた。
裕隆集団傘下の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は26日、MGブランドのSUV「ZS 1.5L」旗艦モデルの生産と販売を再開したと説明した。
経済部が24年8月から、中国ブランドや中国企業に買収された海外ブランドなどのいわゆる中国車を台湾で販売する場合、台湾生産比率15%以上を義務付ける規制を導入したことを受け、MGブランドは、上海汽車集団(上汽集団)傘下のため、販売を一時停止した。部品の台湾生産化を進め、対応したモデルから順次、販売を再開している。
中華汽車は、25年の新車登録台数は4万9000台で、市場シェア10%と目標を掲げた。前年と比べると4.5%少ない。MGブランドの販売は昨年7月まで絶好調だった。昨年6月時点では、MGの24年目標は前年比90%増の2万5000台を掲げ、中華汽車全体の35~40%を占めると見込んでいた。
中華汽車は同日、8月に自社開発のEVの商用車を発売する予定で、年内に三菱ブランドの小型SUVの量産を開始すると説明した。
中華汽車は昨年11月から自社開発の小型商用車(LCV)「J Space(Jスペース)」を発売している。
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