ニュース その他分野 作成日:2025年6月6日_記事番号:T00122111
自動車業界や建設業界で賃上げが相次いでいる。韓国の現代自動車(ヒョンデ・モーター)の台湾総代理店、南陽実業は5日、7月から一律5%賃上げすると表明した。最大手の和泰汽車や裕隆集団も賃上げを検討している。一方、人手不足の建設業界では、大手の達欣工程(DC)の王人正・董事長が同日、10%賃上げすると発表した。6日付経済日報が報じた。
南陽実業は、5%の賃上げは一部はベースアップで、一部は昇給だと説明した。南陽実業は過去2年、春節ボーナス(年終奨金)を6~8カ月分支給した。ヒョンデ車の販売が好調だった。
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は、賃上げ実施を検討しており、9月に実施する可能性がある。
裕隆集団も賃上げを検討している。傘下の▽裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)、▽中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)、▽裕隆日産汽車──は下半期(7~12月)に賃上げを実施する可能性がある。
■建設会社、5~10%賃上げ
建設大手、達欣工程の王・董事長は、建設業界は人手不足で、特にエンジニアが不足していると指摘した。物価の上昇も考慮し、昨年の利益が過去最高だったため、10%賃上げを決定したと説明した。
達欣工程の陳士修・副総経理は、若手エンジニアの年収は80万~100万台湾元(約380万~480万円)だと説明した。
達欣工程の受注済みの工事金額は900億元で、うち未完成の工事高は315億元。公式サイトによると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の工場などを建設している。
同業の皇昌営造は、7.8%の賃上げを実施する。潤泰集団(ルンテックスグループ)の潤弘精密工程事業(REC)は5%賃上げする。賃上げは、一般職のエンジニアを中心とする。
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