ニュース 商業・サービス 作成日:2025年9月5日_記事番号:T00123949
ダスキンの山本一成執行役員国際部長は4日、台湾メディアのインタビューで、ダスキンの高齢者向けの生活支援や介護用品レンタルサービスを、統一企業(ユニプレジデント・エンタープライゼズ)集団との提携で、台湾でも展開する可能性があると語った。ダスキンは統一集団と清掃事業やミスタードーナツで提携しており、合弁会社は今年30周年を迎える。5日付工商時報などが報じた。
ダスキンの山本執行役員国際部長(左)は4日、統一企業の凃忠正・公共事務室部長(右)とともに、台湾メディアの取材を受けた(4日=中央社)
台湾は今年、超高齢社会(65歳以上が人口の21%超)に入る見通しだ。日本は2007年に超高齢社会に突入した。
山本部長は、ダスキンの高齢者向けサービスは、生活を支援するダスキンライフケアと、車椅子や介護ベッドなどの介護用品や福祉用具をレンタル・販売するダスキンヘルスレントがあると説明した。統一集団と情報を交換し、将来的に台湾で高齢者向け福祉用具レンタル事業などを展開する可能性も排除しないと述べた。
■合弁会社が30周年
ダスキンは1995年、統一企業傘下でコンビニエンスストア最大手、セブン-イレブンを展開する統一超商(プレジデント・チェーンストア)とそれぞれ49%、51%を出資して楽清服務(ダスキンサーブ台湾)を設立し、ダストコントロール事業(モップやマットなど清掃・衛生用品のレンタルと販売)を展開してきた。23年7月には家庭向け掃除代行サービスを開始した。
ダスキンが台湾で最も評判が高いのは清掃サービスで、最も人気のある商品は台所用スポンジ、塩素を除去する浴室用浄水シャワーヘッド、アルミ微粒入り浴槽用スポンジの順だという。
ダスキンのフード事業、ミスタードーナツについても、統一超商が04年に、統一多拿滋(ミスタードーナツ台湾)を設立し、台湾で店舗を運営している。
■人手不足に対策
日本も台湾も人手不足に直面している。山本部長は、日本の清掃サービスはかつて若者が多く従事していたが、人材不足のため、ダスキンは16年から主にフィリピンの外国人労働者を雇用していると説明した。
このほか、業務用清掃ロボットを導入し、オフィスやホテル、病院などにレンタルしている。24年から、マットやモップに無線ICタグ(RFID)を装着し、清掃作業時間を短縮している。
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